産婦人科医に聞いた妊娠中に気をつけたい6つの生活習慣

妊娠中は、どんな事に気をつけて過ごすと良いか不安になるかもしれません。

  • どんな食べ物に気をつけるといいのか
  • 妊娠中に食べない方がいいものはあるのか
  • 妊娠前に飲んでいた薬は飲んでも大丈夫なのか

気になり出したらキリがありません。

初めての妊娠は分からないことだらけなので、元気な赤ちゃんを産むために、どんな生活習慣に気を使うと良いか不安になるものです。

とはいえ、ネットで調べても安心できる情報が分からなくて、余計に不安になってしまうこともありますよね。

そこでこの記事では、長野県立信州医療センター産婦人科医の堀田大輔先生に妊娠中の生活習慣についてインタビューしました。

この記事を見ると、次の5つが分かります。

  1. 風邪薬や便秘薬などを飲んでも大丈夫か
  2. 食べ物や飲み物で気をつけること
  3. 妊娠中に食べた方が良いもの
  4. つわりが辛い時の対処方法
  5. 妊娠中にインフルエンザの予防接種
  6. 妊娠中に運動しても大丈夫か

妊娠中の生活習慣に関する不安や悩みが和らぐはずです。ぜひ参考にしてみてください。

長野県立信州医療センター 産婦人科医
堀田大輔 医師
 
女性の思春期から老年期に至るまでのトータルヘルスケアを意識して、地域の産婦人科診療に
あたっている。
 
特に、周産期及び産後のメンタルヘルスに関しては、小児科・産婦人科・精神科の医師、助産師、看護師、医療ソーシャルワーカー、保健師など多職種が集まる検討会を開き、メンタルヘルスの向上に積極的に取り組んでいる。

妊娠中に風邪薬や便秘薬などを飲んでも大丈夫?

まず初めに、妊娠中に風邪薬や便秘薬を飲んでも大丈夫なのか、先生に聞いてみました。

清水
清水

妊娠中であっても風邪を引いた時や、便秘気味の時に薬を飲みたくなりますが、市販の薬を飲んでも大丈夫でしょうか?

堀田先生

妊娠の時期によっても、飲める薬と飲めない薬とがあります。

 

薬を飲もうか迷った際には、かかりつけの産婦人科医に相談してみてください。

 

市販の風邪薬や便秘薬の中には、妊婦さんが飲める薬と飲めない薬があります。ですので、どちらにしてもかかりつけの産婦人科医に相談して頂いた方が安全です。

 

また、通常の風邪に関しては、薬を飲まなくても、暖かくして休むことで数日で良くなることが多いです。

 

妊娠中に風邪を引いた際は、ゆっくり休んで治すことも、薬を飲まずに治す方法になるかと思います。

食べ物や飲み物で気をつけることはありますか?

清水
清水

妊娠中の食べ物や飲み物で、気を付けることはありますか?

 

堀田先生

お酒などのアルコール類は、お腹の赤ちゃんに影響してしまうことがあります。ですので、飲まないようにして下さい。

 

カフェインに関しては、多くなければ赤ちゃんに影響することはありません。1日1〜2杯のコーヒーやお茶でしたら、飲んでも体丈夫です。

※ただし、玉露などカフェインが多いお茶は控えた方が良さそうです。

 

食べ物に関しては、リステリア菌に注意してください。

清水
清水

リステリア菌って、なんですか?

堀田先生

リステリア菌は、食中毒を引き起こす可能性がある菌のことです。

 

妊娠中に、その食中毒にかかってしまうと、赤ちゃんに影響を与える可能性があります。

 

ですので、次の食材が入った食べ物は妊娠中は、避けて頂いた方が良いです。

 

ナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、スモークサーモン、生ハム

清水
清水

ありがとうございます。

妊娠中に食べた方が良いものはありますか?

清水
清水

妊娠中に、意識して摂った方が良い栄養はありますか?

堀田先生

バランス良く食べて頂くことが大切です。

 

また、ミネラルやビタミン類は不足しがちになりますので、次の栄養を意識して摂って頂くと良いです。

 

・緑黄色野菜

・鉄分

・カルシウム

 

鉄分は、レバーや小松菜に多く含まれています。栄養補助食費としてヨーグルトなどに鉄分が入っているものもあります。

 

また、赤ちゃんの骨を作るためにも、カルシウムを意識して摂って頂くと良いです。牛乳やチーズ、ヨーグルトなど、乳製品にカルシウムが多く含まれています。

つわりが辛い時はどうしたら良いでしょうか?

清水
清水

妊娠するとつわりが辛かったり、食べ物の好みが変わることもあります。そんな時は、食事はどのように気をつけると良いでしょうか?

堀田先生

つわりの時期は、味の感じ方が変わるかと思います。その時、バランス良く食事を摂るのは難しくなりますよね。

 

つわりの症状がある時は、どう付き合うか考えて頂くことが大切です。

 

具体的には、つわりの症状を軽くするコツを見つけてみてください。

清水
清水

おすすめの方法などは、ありますでしょうか?

堀田先生

傾向として、においの強いものや、脂っぽいものは、つわりの症状が強くなる方が多いです。ですので、そういったものを避けて頂いた方がいいかもしれません。

 

空腹になると症状が出る場合は、こまめに食事を摂ってみてください。

 

無理に1日3回食べるよりも、お腹が空いたら少し食べる、お腹が空いたら少し食べる。このように対処して頂くといいかもしれません。

 

また、温かいとにおいが気になるという場合は、冷まして食べるようにして下さい。

 

調理中に気持ち悪くなってしまう場合は、つわりの間だけは周りの方に協力して頂くですとか、お惣菜で済ませるなどしてみてください。

清水
清水

食事は毎日のことなので、家族に協力してもらうことが大切ですね。

妊娠中にインフルエンザの予防接種は受けても大丈夫?

清水
清水

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫でしょうか?

堀田先生

インフルエンザの予防接種が、赤ちゃんに影響を及ぼしたことはありません。ですので、妊娠中のどの時期であっても、予防接種を受けて頂いても大丈夫です。

 

インフルエンザワクチンを打つことで、たとえインフルエンザにかかったとして、重症化を抑えることができます。

 

また、お母さんがワクチンを打っておくと、赤ちゃんが生後6ヶ月の間インフルエンザにかかりにくい効果もあります。

妊娠中に運動するのは大丈夫?

清水
清水

妊娠中に運動をしても大丈夫なのでしょうか?

堀田先生

妊娠中の経過に問題がなければ、運動してもらうことはとても良いことです。

 

ただ、運動の種類には注意が必要です。

 

・人と接触のある激しい運動

・外傷の危険がある運動

 

これらは避けて頂いた方がいいです。

 

「妊娠したから運動をしないと・・・」と、今まで運動をする週間のなかった方が運動を始める場合もあります。

 

無理に運動をする必要はなく、軽いウォーキングから始めてみてください。

専門家からのアドバイス

堀田先生

現在は、インターネットを通じて沢山の情報が手に入ります。心配性の方だと、ネットを見て「あれもこれも心配・・・」となってしまう場合もあります。

 

心配や不安な気持ちを1人で抱え込まず、些細な情報でも、かかりつけの先生に質問してみてください。

 

妊娠中は、不安や心配を少しでも減らして、お母さんと赤ちゃんにとって安心して過ごせる環境を作って頂ければと思います。

まとめ

ここまで、長野県立信州医療センター産婦人科医の堀田大輔先生に、妊娠中の気を付けたい生活習慣についてインタビューしたことをお伝えしました。

改めてまとめると、次の通りです。

・風邪薬や便秘薬の服用は、かかりつけの産婦人科医に相談する
・妊娠中はお酒は飲まない。少量のカフェインは大丈夫
・食中毒を起こす可能性のあるリステリア菌に注意する
・妊娠中は不足しやすいミネラルやビタミン類を意識して摂る
・つわりが辛い時は、つわりの症状を軽くするコツを見つける
・妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫
・運動は、人と接触のあるものや外傷の危険があるものに気を付ける

妊娠中に気を付けたい生活習慣は以上になります。

妊娠中の不安を和らげて、少しでも安心して過ごすための参考にしてみて下さい。

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