子育てでイライラ発狂しそう!保育士が教える原因と対処法は?

子育て中は、なかなか思うようにいかずイライラしてしまう場面が多いもの。

「子どもが言うことを聞かなくてイライラする」
「ずっと話しかけられると発狂しそうになる」
「イライラして子どもに手が出そうになる」

このような悩みをお持ちではないでしょうか?

そこで今回は、大学で保育を学んでいる学生が保育士のみき先生に、子どもに対してイライラ発狂してしまいそうになる原因と対処法についてインタビューしました。

この記事を読むと、次の3つがわかります。

  • 子育てでイライラしてしまう原因
  • 子どもが言うことを聞くようになるヒント
  • 子育てでイライラ発狂しないための対処法

ぜひ、参考にしてください!

近藤みき先生
中野みらいく保育園 副主任
近藤みき先生
地元の公立園で10数年勤務し、みらいくに入職して3年目になります。 保護者の方の気持ちに寄り添い、大切なお子さまの成長を共に喜び合いながら日々保育をしています。

子育てでイライラしてしまう原因

金子

こんにちは、長野県立大学で保育を学んでいる金子です。
今回は、子育て中にどうしてもイライラ発狂してしまう!という保護者の方から、いくつかご相談を頂いてきました。

さっそく質問ですが、そもそもイライラしてしまう原因は何なのでしょうか?

近藤みき先生
みき先生

金子さん、こんにちは!よろしくお願いします。

子育て中は、思うようにいかないことが多いですよね。イライラしてしまう原因はさまざまですが、いちばんよく聞くのは、「子どもが言うことを聞かない」という理由です。

例えば、予定があって家を出る時間が決まっているのに、子どもが全く動いてくれない…というのは子育てではよくある場面ですね。そんなときはどうしてもイライラしてしまうと思います。

金子

確かによくある光景ですね。他にもイライラの原因はありますか?

近藤みき先生
みき先生

そうですね、先ほどの話と関連するのですが、子どもが思うよう動いてくれないとママ自身の時間がなくなってしまって、どうしてもイライラしやすくなりますね。

本当ならこの時間までに寝かしつけが終わっているはずなのに、子どもが言うことを聞かないので自分が自由にできる時間がなくなってしまった、などですね。

近藤みき先生
みき先生

上の子と0歳児がいる場合は特に忙しいですね。寝てくれない、食べてくれない、おむつが外れない、あれができないこれができない…などなど。

常に子ども中心の生活になり、自分の時間が取れないとどうしても精神的に疲れてきます。その疲れがたまってくると、イライラしやすくなるのです。

近藤みき先生
みき先生

ご主人がどこまで主体となって家事や育児をするかも大きく影響してきますね。家事の分担ができていて、子どもの面倒をよく見てくれるご主人なら、イライラ発狂する可能性が低くなるでしょう。

子どもが言うことを聞くようになるヒント

金子

イライラのいちばんの原因である「子どもが言うことを聞かない」について詳しくお聞きしたいのですが、どうすれば子どもは言うことを聞くようになりますか?

近藤みき先生
みき先生

まず言うことを聞くかどうかは、子どもの性格によって大きく変わってきます。

理解しておきたいのは、子どもは思い通りにコントロールできる存在ではないということです。コントロールしようという思いは捨てて、子どもを認めるようにするのがおすすめです。

近藤みき先生
みき先生

例えば子どもが「おもちゃが欲しい」と訴えてきたときは、「ダメ!」と言う前にまず「そうなんだ、このおもちゃが欲しいんだね」と認めてあげてください。

頭ごなしに否定してしまうと、子どももムキになって「なんとかして手に入れよう」と泣き出したり暴れたりしてしまいがちなのです。

また保育園では、子どもがなかなかご飯を食べてくれない時、食事を楽しんでもらうことを意識しています。
初めて食べる食材の場合、「これだけ食べられたね」とハードルを下げる、「ペロッとなめられたね」というところも褒める、そうすると小さいお子さんでも食事が楽しくなって、「食べてみよう」という気持ちになるのです。

近藤みき先生
みき先生

合格のハードルを下げて、焦らなくてOKと思いながら日々保育をしています。

金子

なるほど、子どもの欲求を一度認めることと、合格のハードルを下げることがコツなのですね。他にもありますか?

近藤みき先生
みき先生

あとは、「肯定的な声かけ」を意識することですね。否定するのではなく、具体的に何をしてほしいのかを伝えるということです。

例えば「走らない!」ではなく「歩こうね」、「大きい声を出さないで!」ではなく「小さい声で話してね」などです。
意識しないと最初は難しいかもしれません。そして、「一度や二度言ったくらいでは子どもは聞いてくれない」と思いましょう。根気よく言い聞かせ続けることが大切です。

育てでイライラ発狂しないための対処法

金子

では、子育てでイライラ発狂してしまうのを防ぐ方法はありますか?

近藤みき先生
みき先生

それはまず、「子育ては1人ではできない」とママ自身が理解するとともに、それをご主人にも伝えることですね。

子どもが産まれたのに、ご主人が生活のペースを変えてくれない、なかなか助けてもらえないというのはよく聞く話です。
そこで「わかってもらえない」と諦めて1人でがんばってしまうのではなく、何をどうししてほしいのか、理由を含めて具体的に伝えることをやってみてほしいです。

近藤みき先生
みき先生

もし、どうしても難しい場合は、自分の親や一時預かりなど他の誰かに頼れるようにしておくなど、身近な人に相談できる環境を作っておくことが大切です。

保育園では、送り迎えや送迎の時にママの様子を見て、なるべく声を掛けるようにしています。体調が悪そうであれば「大丈夫ですか_?」とお聞きしたり、お子さんのこと以外でもコミュニケーションをとったりして、アドバイスできることはするようにしています。

近藤みき先生
みき先生

誰かにつらさを話すだけでも気持ちがすっきりして、「悩んでいるのは自分だけではない」と気づくこともあると思います。

ネットや本の情報だけを信じて、「うちの子はこの年齢になってもまだこれができない」とストレスをためているママもいます。子どもの成長はそれぞれなので、「こうあるべき」と思いつめすぎない方がよいということを分かってもらえたらと思います。

金子

みんな子育て環境は違いますが、いざというときは誰かに頼れるようにしておくことが大切なのですね。わかっているけどついイライラしてしまった、というときの対処法はありますか?

近藤みき先生
みき先生

私自身も子育てを経験していますが、ついイライラしてしまった時は、いったんその状況を客観視するようにしていました。

子供が泣いているのを無理に泣きやませようとするのではなく、冷静に見守って、落ち着いてきたら話す、という感じですね。子どもに巻き込まれそうになったら、自分のペースを取り戻すことを心がけるとよいですね。

また、子どもに対して怒鳴ってしまったり、手が出てしまったりしそうな時は、いったん子どもから離れましょう。いちばん手軽なのは、別の部屋やトイレに行くことです。ほんの数分でも離れると、少し落ち着きます。

イライラが続くときは、1人の時間を確保してみてください。ご主人に寝かしつけをしてもらう、遊びに連れていってもらうなどして、自分のペースで好きなことができると落ち着きます。

近藤みき先生
みき先生

私自身も子育てを経験していますが、ついイライラしてしまった時は、いったんその状況を客観視掃除ができていない、洗濯物も山積みなど、家事が片付いていないことでイライラしてしまうことも少なくありません。子どもを預けて、集中して掃除をするのもよい気分転換になります。

金子

イライラが長く続いて、なかなかおさまらないときはどうしたらよいでしょうか?

近藤みき先生
みき先生

一対一だと追いつめられるので、自治体で運営している子育て支援センターを利用することがおすすめです。

いつでも相談可能なところもありますので、積極的に利用しましょう。子育て中は大人と話す機会が少なくなりがちなので、大人と話をするだけでも楽になることがあります。

ママが気分転換できるような環境が必要なので、園開放や、子ども向け施設に親子で行ってみるなどできるとよいですね。また、おじいちゃんおばあちゃんに短時間でも預けて、子どもと離れる時間をとってリフレッシュしましょう。

近藤みき先生
みき先生

子育ては1人でしようとすると心身ともに疲れてしまいます。ママが笑顔でいることが大事ですので、周りに積極的に頼って、自分のケアも忘れないようにしていきましょうね。

金子

役に立つアドバイス、ありがとうございました!

まとめ

毎日子どもと一対一で接していると、イライラして発狂しそうになりますよね。
子どもはコントロールできない存在と受け止め、合格のハードルを下げることで、少し心に余裕が持てるようになるはずです。

どうしてもイライラ発狂しそうな時は、自治体の子育て支援センターを活用したり、一時的に周囲の信頼できる人に子どもを預けたりして、物理的に子どもと離れる時間をとりましょう。

保育士さんをはじめいろいろな方の協力を得ながら、おおらかな気持ちで子育てをしていきましょうね!

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この記事を書いた人

金子 詩奈
長野県立大学健康発達学部こども学科1年の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!