子育ての悩みは相談と共感で解決! 3歳児育児の悩みにお答えします!

おしゃべりが上手になり、徐々に自分の意見を主張し始める3歳頃の子ども。

毎日子どもに「イヤ!」「これがいい!」「自分でやりたい!」と言われ続けて、疲れてしまうこともあるかもしれません。

「子育てがうまくできていないのかな?」と思いつめてしまう親御さんもいることでしょう。

「できない!」「自分には無理!」となる前に、今回は3歳児の子育ての悩みに答えるべく、保育士のあやみ先生にインタビューを行いました。

この記事を読むと、次の5つがわかります。

  • 3歳とはこんな時期
  • 3歳児が自己主張をする理由
  • 子どもの「イヤ!」「やりたい!」にイライラしないコツ
  • 親の関わり方のポイント6つ
  • 今まさに3歳児の子育てで悩まれている方へ、保育士からのメッセージ

ぜひ、参考にしてみてください。

保育士
あやみ先生

入職2年目。3児の母です。
子育て経験を活かしながら、子どもたちと一緒に全力で楽しむことを目標に保育をしています。

誰もが子育てで苦労する「悪魔の3歳児」の時期

山本

3歳の男の子の子育てをしているママから、こんな悩みをお聞きしました。


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3歳の男の子なのですが、家ではとても乱暴で、言うことを聞かないし、すぐに泣いたり怒ったり…。私もいつも怒っていて…。うまく子育てができないな、育て方が悪いのかな、と悩むこともあります。もっと楽しく子育てをしたいです。
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こちらのママは、子どもが眠ると疲労と自己嫌悪で涙がこみ上げてくることもあるのだとか。私も子育てをしているので、気持ちがわかります。

あやみ先生

毎日お仕事と家事をしながらの育児は、本当に大変ですよね。

夕方お迎えをしてから、帰宅し、そこから眠るまでの短い時間で家事をこなしながら、子どもと笑顔で過ごすのはとても大変なことだと思います。いつも、本当にお疲れ様です。


3歳という年齢は、子どもの自我や思いがしっかりと確立してくる時期なのです。

周りの人の言葉や相手の気持ちも少しずつわかるようになり、自分のしたいことを言葉で伝えるのも上手になってきます。

そのため、頭ごなしに指示されると反発することが多くなる時期です。

「悪魔の3歳児」と呼ばれることもあるくらい、子育てをするのが難しい時期なので、子育てが大変だと感じているお父さん・お母さんは少なくありません。

3歳児のイヤイヤは自立の第一歩!

山本

この時期の子どもが言うことを聞いてくれなくなるのは、どうしてなのでしょうか?

あやみ先生

3歳児のイヤイヤや自己主張は「自立の第一歩」なのです。

自分という存在や、自分の気持ち・考え・思いを、自分で意識し始めているのです。

山本

そうだったのですね。

子どもに反発され続けるとついイライラしてしまいますが、子どもの「イヤ!」にイライラしないコツはありますか?

あやみ先生

そうですね、「子どもは自分の気持ちを伝えようとしてくれているのだ」と前向きに受け止めてもらえたらと思います。

決して、お父さん・お母さんを困らせようとしているわけではなく、順調に成長をしている証なのですよ。

「今はそういう時期なのだな」「順調に成長しているのだな」と知っておくことで、気持ちに少し余裕が持てるかなと思います。

そして、3歳の時期は永遠に続くわけではありません。今は毎日が大変かもしれませんが、1年から2年経てば、ほとんどの子どもが落ち着いてきますよ。

3歳の頃は「子どもの自立心」を尊重した関わり方を意識しよう

山本

3歳の子どもに対して、親はどのように関わればよいのでしょうか?

あやみ先生

この時期は、子どもの自立心の芽を摘まないよう、子どもを尊重した関わりを意識することが大切です。

子どもは反抗・反発しながらも、好奇心や自立心を自分の中で育んでいます。

お父さん・お母さんがさりげなく励まして、認めて、失敗したときは慰めて、子どもの心に寄り添ったサポートをすることで、子どもはどんどん成長していくのです。

具体的には、次のようなことを意識して子どもと関わるとよいでしょう。

・子どもの気持ちに共感する、寄り添う

・子どもに選ばせる、見通しを持たせる

・約束やルールを決める

・やりたがる時は、失敗してもよいのでさせてみる

・親の援助を嫌がる場合は、見えないところでサポートをする

・イヤイヤしないでできた時は、その様子を大いに認めて自信に繋げる

子どもの気持ちに共感する、寄り添う

あやみ先生

子どもが「イヤだ!」と言ったら「そう、イヤなのね。」と、子どもの言った言葉を繰り返すなど、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげてください。

子どもは泣いたりすねたりしながらも、大人の反応や態度をよく見ているものです。

わざと困らせているわけではありませんが、「こんなことを言ったらお父さん・お母さんはどうするのだろう?」と親の反応を観察していることもあります。

子どもの気持ちを尊重してあげることで、子どもはしっかりと受け入れられていると感じ、それが土台となって次の成長へステップしていきます。

子どもに選ばせる、見通しを持たせる

あやみ先生

日々の些細なことを子どもに選択させることや、行動の見通しを持たせてあげることで、子ども自身が納得して気持ちの切り替えができやすくなります。

親子で一緒に選ぶのもよいですね。

二者択一の選択にすることもおすすめです。子どもが選びやすいですし、親自身も大体の時間の見通しが立てられるので、イライラすることが減ると思います。

・靴は自分で履く?

・(この服はイヤ!)じゃあ、お母さんと一緒に選ぼう。

・赤い服と黄色い服、どっちにする?

・すべり台をすべったら、終わりにしようね。

・鐘の音が鳴ったら、おうちに帰ろうね。  等々

「『こっちとこっち、どっちにする?』とゲームのように問いかけてみるのもいいですね(あやみ先生)」

家庭内での約束事やルールを決める

あやみ先生

子どもの気持ちを尊重してあげたいけれど、子どもの要求の全てを受け入れていては、日々の生活ができないですし、「わがままに育ってしまうのでは?」という心配もありますよね。

そのバランスを取るために、お父さん・お母さんの「ここまではOK。ここからはダメ。」という線引きや、家庭内での約束事を決めておきましょう。

子どもに約束を説明する際は、必ず「こういう理由があるから(例:危ないから)ルールを作っているよ」と、必ず理由を伝えてください。

親の言うことや対応が毎回違っていては、子どもも戸惑ってしまうので、「これは絶対に」と決めたルールは貫き通すようにしましょう。

子どもが主体性を持つことは大切です! その主体性をうまく育めるよう、親が主導権を持って子どもを導いてあげましょう。

やりたがる時は、失敗してもよいのでさせてみる

あやみ先生

子どもは失敗をする経験を通して、どうしたらうまくいくのかを自分で考え、学ぶようになります。

子どもが「やりたい!」といった時には、満足いくまでやらせてあげましょう。時間の余裕がある時は、付き合ってあげてください。

もし子どもがうまくできなくても、

・おしかったね。

・でも、ここまでできたね。すごいよ!!すてきだね!

・次はここができるように、もう一度やってみよう。

など、励ましも加えながら褒めていくとよいと思います。

できたことから自信に繋がり、急にすんなりとできるようになることもありますよ。

親の援助を嫌がる場合は、見えないところでサポートをする

あやみ先生

この時期は、お父さん・お母さんに手伝われることを嫌がる場合もあるので、子どもから見えないところでサポートをしてあげましょう。

例えば「靴は自分で履きたい!」という時は、子どもの見えないところで靴の留めるところを外し、さりげなく履きやすい位置に置いておいてあげる、などです。

子どもの成長に合わせたサポートや、見守りをしてあげるとよいと思います。

イヤイヤしないでできた時は、その様子を大いに認めて自信に繋げる

あやみ先生

子どもがイヤイヤしないで最後まで自分でできた時は、しっかりと認めてあげましょう。

・最後まで自分で頑張ってできたね。

・イヤイヤしないでできて、かっこいいね。

子どもが「自分でできた!」という前向きな気持ちになる、成功体験を積み重ねることが大切です。それが、子どもの自信に繋がり、物事に対して意欲的に取り組む力が育まれます。

成功体験を積み重ねることで、うまくできなくても、イジイジすることや泣くことが減っていきますよ。

「大人の感覚で『少し大げさかな』と思うくらいオーバーに褒めてあげてください笑(あやみ先生)」

子育てがうまくできない・・・と感じている方へ、保育士からのメッセージ

山本

今、「子育てがうまくできない」と感じているお父さん・お母さんへ、メッセージをお願いします。

あやみ先生

お父さん・お母さんはいつも忙しくて、本当に大変な中で子育てを頑張っていらっしゃると思います。本当に、お疲れ様です。
子育てがうまくできない、子育てが辛いと感じる時は、周りの人に子育てについて話し、時には愚痴を言ってください。

私たち保育士にも、些細なことでも構いませんので、いつでも声をかけてください。

一緒に悩んで考えて、お子さんの成長を一緒に見守っていきたいと思っています。

たまには、一人の時間や楽しむ時間を作ってリフレッシュをするのも大切だと思います。

少しだけお子さんから離れてみることで、改めて我が子のことが愛おしく、可愛らしく感じるものです。

それから、子どもを怒ってもよいのです。それが親であり、人間なのです。

「さっきは怒ってしまってごめん、お母さん、少し疲れていて…」などと子どもに話せばOK。そして、絵本を読んだり一緒におやつを食べたりしましょう。

怒ることも親子の関わりのひとつなのだと、大きな視点で捉えてくださいね!

まとめ

今回は、3歳児の子育てがうまくできないと悩むママからの質問をもとに、保育士のあやみ先生から、具体的な子どもへの関わり方についてのアドバイスをいただきました。

記事の最後には、あやみ先生から子育てを頑張るお父さん・お母さんへのメッセージもいただきました。

子どもの年齢に沿った成長発達を知ること、子どもの気持ちに寄り添うこと、子どもに選択をさせること、家庭内での約束事や、どこまでならOKかのルールを親が決めておくことなど、ぜひ、できるところから取り入れてもらえたらと思います。

この記事が、同じように子育てに悩むお父さん・お母さんに寄り添えたなら幸いです。

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この記事を書いた人

山本
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