1歳半を過ぎても激しい夜泣き…保育士が教えるギャン泣きの原因と予防法!

突然夜中に子どもの泣き声で起こされ、なかなか眠れず疲れがたまっていませんか?

1歳半を過ぎても激しい夜泣きが続くと、いつになったら終わるのだろう…と不安に感じるものです。

そこで今回は、夜泣きの原因や対処法、日中にできる夜泣きの予防法について、保育士のみき先生に解説してもらいました。この記事を読むと、次の3つがわかります。

  • 夜泣きが起こる原因
  • 夜泣きと夜驚症(やきょうしょう)の違い
  • 夜泣きの対処法と予防法

夜泣きと夜驚症の見分け方も知って、子育て中のストレスや不安を和らげていきましょう。

近藤みき先生
中野みらいく保育園 副主任
近藤みき先生
地元の公立園で10数年勤務し、みらいくに入職して3年目になります。 保護者の方の気持ちに寄り添い、大切なお子さまの成長を共に喜び合いながら日々保育をしています。

そもそも夜泣きが起こる原因とは?

金子

こんにちは、長野県立大学で保育を学んでいる金子です。
子どもの夜泣きに困っているという保護者の方から、疑問・質問をたくさん預かってきました。悩み多きパパママに、ぜひアドバイスをお願いします!

近藤みき先生
みき先生

金子さん、こんにちは!こちらこそよろしくお願いします。

金子

早速一つ目の質問です。
「子どもがぐっすり寝ていたのに、いきなり夜中にギャン泣きするのはなぜなのでしょうか?」

近藤みき先生
みき先生

夜泣きが起こる理由は、大きく分けて3つあります。

①睡眠のリズムの不安定さ

一つ目は、睡眠のリズムの不安定さからくるものです。赤ちゃんは1〜2歳までは睡眠のリズムが定まりません。朝まで眠れなかったり、昼夜の区別ができず夜中に目を覚ましたりして、夜泣きが起こります。

②不快や寂しさ

二つ目は、不快や寂しさからくるものです。暑すぎる、お腹が空いているなどの不快感を感じていたり、寂しさから甘えたい気持ちが出てきたりして、夜泣きが起こることもあります。

③内面の成長の証

三つ目は、「内面の成長の証」である場合です。1歳くらいになると人見知りが始まり、今までなかったストレスを感じるようになります。

近藤みき先生
みき先生

食べ物の味を敏感に感じとる時期でもあり、自分が好きではない味のものを食べる経験もするようになります。そういったストレスが積み重なり、夜に思い出して夜泣きすることがあります。

金子

なるほど、夜泣きには様々な理由が考えられるのですね。

夜泣きはいつ終わるの?

金子

子どもの夜泣きで毎日起こされ、しんどい思いをしているパパママが多いですが、夜泣きはいつになったら終わるのでしょうか?

近藤みき先生
みき先生

毎日のように夜泣きが続くと、精神的にも肉体的にも辛いですよね。だいたい1~1歳半頃で夜泣きが減り始めて、生活リズムがしっかり身につく3歳頃には終わることが大半です。

金子

1歳頃から減り始めるのですね!一方で、あるママさんから「1歳頃に夜泣きが終わったのにまた始まってしまい、原因もわからず困っています」という質問も頂いています。

近藤みき先生
みき先生

昼間の刺激が多いと夜泣きが再開することもあります。1歳半頃は保育園に通い始めて生活環境が変わり、友達ができたり新しい遊びを知ったりと初めての経験が増える時期です。

新しい環境の中でびっくりしたこと、緊張したこと、うまくできずに悔しかったことなどが記憶に残り、精神的なストレスがたまりがちです。本来は眠っている間に記憶を整理しますが、うまく眠れずに夜泣きになることがあります。

近藤みき先生
みき先生

また、下の子が生まれたなどで気持ちが不安定になると、4〜5歳でも夜泣きをする場合もあります。その場合は、思いきり甘えたいのにできない上の子の気持ちを理解して対応してあげられるとよいですね。

夜泣きと夜驚症(やきょうしょう)の違い

金子

「尋常じゃない夜泣きをするのですが、うちの子は夜驚症なのでしょうか?」という質問も頂いています。

近藤みき先生
みき先生

激しい夜泣きが続くと、夜驚症かも?と不安になるかもしれません。

夜驚症は、統計的には3~7歳の幼児期に多いようです。
夜驚症の場合、「目が覚めたら寝ている時のことを忘れている」「その時に声をかけても反応しない」「大人の存在にも気づかないことが多い」という症状が見られます。パパママが声かけをして落ち着き、抱きしめたら子どもがほっとするようであれば、夜泣きなので心配しないでください。

金子

夜泣きと夜驚症との見分け方がよくわかりました!他に、「夜泣きがひどいのは発達障害だからでは?と言われました」と心配するママさんもいました。

近藤みき先生
みき先生

1歳半の段階では発達障害かどうかの診断はまだできません。発達障害でない子どもでも、不安でジタバタと激しい夜泣きをしたり、なだめても泣き止む気配が全くなかったりします。

発達障害の診断をうけるのは個人差もありますが、おおよそ年中・年長で小学校に上がる前なので、まだ年齢が低い時にそこまで心配しなくて大丈夫です。

保護者が過度に心配しているとそれがお子さんに伝わり、不安から泣くようになってしまう可能性があります。大らかな気持ちでお子さんと関わってみてください。

夜泣きの対処法

金子

少しずつ、夜泣きについて理解できてきました。次は夜泣きの対処法について教えてください!

添い乳をすると子どもがすんなり寝てくれる、とおっしゃっていたママさんがいました。ですが、ずっとこの方法で対処していてよいのでしょうか?

添い寝して授乳する

近藤みき先生
みき先生

1歳になる前の小さな赤ちゃんであれば、添い寝していて授乳することはあります。

しかし、いつもおっぱいで寝かしつけると、それ以外では眠らなくなってしまう可能性がありますし、虫歯の原因にもなります。その寝かしつけ方法は、1歳半くらいのタイミングで卒業するのをお勧めします。

近藤みき先生
みき先生

添い乳以外で、子どもが寝やすい方法を一緒に探してあげましょう。
例えば、一緒に本を読む、お気に入りの毛布やぬいぐるみと一緒に寝る、夜泣きをしても胸をトントンと叩いて安心させる、ぎゅっと抱きしめてあげる、などです。慣れてくると、徐々に他の方法でも眠れるようになるでしょう。

子守唄や音楽をかける

金子

添い寝授乳は、タイミングを決めて卒業したほうがよいのですね。もし激しい夜泣きをしたら、どう対応したらよいでしょうか?

近藤みき先生
みき先生

その子を安心させてあげることが大切です。優しく声かけをする、子守唄を歌ってあげる、安心するような音楽をかけるなどをしてあげてください。

また、そっと抱きしめたり、抱き上げたりするうちに夜泣きがおさまることもあります。

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室内温度を調整する

夜泣きの原因として、暑かったり寒かったり不安や不快感があることが多いです。子どもは体温も高いので、汗をかいているようなら薄めのブランケットにしたり、エアコンで温度調整をしたりしましょう。
子どもを安心させるため、「ここは安全で快適な場所だ」と認識してもらうようにしましょう。

近藤みき先生
みき先生

ちなみに、ぐずぐず泣いているのは寝言のようなものです。完全に起きているわけではないので、優しくトントンと胸を叩く、そっと様子を見守るなどすると、自然と眠りについてくれます。

背中をさすってあげる

金子

中にはジタバタ動きながら夜泣きする子もいて、抱っこもできず困惑しているパパママもいるようです。その場合はどうしたらよいですか?

近藤みき先生
みき先生

そっと子どもの背中をさすってあげたり、優しく声をかけたりしましょう。激しい夜泣きのときに無理やり抱っこをすると、抱えられずに怪我をさせてしまう恐れもあります。

一旦起こしてみる

ずっと泣いているのなら、部屋の電気を明るくして覚醒させてあげましょう。いったん部屋の外に出て、短い時間おもちゃで遊ばせるのもよいでしょう。気分転換して安心すると、再び眠りにつけると思います。

近藤みき先生
みき先生

保育園でも、お昼寝中に起きる子どもはいます。トントンと優しく胸を叩くと眠る子もいますが、なかなか落ち着かない子の場合は一度しっかり起こしてあげるようにしています。

夜泣きを防ぐ昼間の予防法

金子

夜泣きの対処法についても、だんだんわかってきました。では、夜泣きをなるべく減らすために日中にした方がよい行動はありますか?

近藤みき先生
みき先生

まず、子どもが起きる時間と寝る時間を決めて、規則正しく過ごすように心がけてください。例えば、同じ時間にカーテンを開けることで自然な起床を促せます。

他にも、決まった時間にお散歩に行くことや、お昼を食べてからお昼寝をするというような一定のリズムを作ると、夜になったら寝るという習慣が作りやすいです。実際、保育園の生活ではそのようにしています。一度決めたら、なるべく基本的なリズムは変えない方が子どもへの負担は少ないです。

近藤みき先生
みき先生

寝る1時間前には、テレビやスマホなどを見せるのもやめましょう。
ブルーライトによって睡眠リズムが乱れ、夜泣きの原因にもなります。寝る前には、絵本の読み聞かせや抱っこなどでリラックスして過ごせるよう工夫しましょう。

金子

子どもをたくさん遊ばせると夜泣きが減ると聞いたことがありますが、本当ですか?

近藤みき先生
みき先生

昼間にたくさん歩いたり遊んだりして積極的に体を動かすと、生活リズムが整います。1歳半の子どもだと、まだ睡眠のリズムが不安定です。短い時間でも午前睡眠を取り入れて、午後のお昼寝を短くするなど工夫してリズムを作ってあげることで夜泣きを予防できます。

遊ぶことは子どものストレス発散にもよいです。ただ、夢中になりすぎると脳が活性化して興奮して寝られなくなるので、午前睡眠でいったん気持ちを落ち着かせてあげることを意識しましょう。

金子

たくさん遊ばせて、午前睡眠でうまく調整して生活のリズムを整えることが大事なのですね。とても勉強になりました。ありがとうございました!

まとめ

激しい夜泣きが続くと、寝不足の毎日でぐったりしてしまいますよね。
夜泣きの理由は、刺激が強すぎて不安、寝るのに適切な気温ではない、生活リズムが不安定、などなど様々です。
3歳頃になれば夜泣きもほとんどなくなりますので、それまでの間、できるだけ原因を取り除いて夜泣きを減らしていきましょう!

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この記事を書いた人

金子 詩奈
長野県立大学健康発達学部こども学科1年の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!

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