1歳児と手遊びを楽しもう!1歳児が楽しめる手遊びとねらいをご紹介

1歳くらいになると、リズムや音に合わせて体を動かしたり、手を叩いたり、頭を振るなど、様々な反応が見られるようになります。
保育のちょっとした合間や、1対1で遊んでいる時、活動の導入で子どもに集中して欲しい時などに1歳児と楽しめる「手遊び」を知りたいと思いませんか?

今回は、保育学校に通う金子さんが保育士の新井先生に、「1歳児でもできる手遊びとねらい」についてインタビューしてくれました。

としえ先生
みらいく県町 副主任 新井としえ先生
2人の子どもの子育ても大分手を離れ、また小さな子どもたちの成長を見守りたく、みらいくに入職して1年が経ちました。
1人ひとりの子どもに寄り添い、毎日とびきりの笑顔をもらえることに幸せを感じながら、楽しく保育をさせてもらっています。

保育園での手遊びのねらい

金子

こんにちは!私は保育を学んでいる学生です。

授業で手遊びを教えていただくことがなかなかありません。大学では先輩に教えてもらって手遊びに興味を持ちました。保育園で行う手遊びはどのようなねらいがあるのでしょうか?

ねらい①コミュニケーションのため

としえ先生
としえ先生

手遊びには、さまざまなねらいがあります。

まずは、子どもたちが安心して園生活を送れるよう、子どもと保育士のコミュニケーションのためにやっています。

また、手遊びに自体に興味を持ってもらいたいとも思います。手遊びは言葉を獲得し、リズム感・音感・情緒を豊かにする助けにもなるからです。

ねらい②保育所生活に馴染んでもらうため

さらに、歌遊びや手遊びを保育の中に取り入れることで、知っている歌だ!先生の声がする!先生が楽しそう!この手遊びが聞こえてきたということはもうすぐ給食かな?など、生活シーンの中で安心感を持ってもらうことや保育所生活に馴染むこともねらいです。

保育士が手遊びをやって見せた時、子どもが一緒にやらなくても特に注意したり促したりする必要はありません。

としえ先生
としえ先生

様々な手遊びを毎日楽しく続けることで、少しずつ慣れ親しみ、自然と手や体が動くようになり、知っている言葉の部分だけを一緒に口ずさむようになります。

ねらい③子どもの気持ちの切り替えのため

金子

手遊びは子どもの気持ちを切り替えてもらうためにやることもあるのですか?

としえ先生
としえ先生

あります。例えば、給食の準備で待っている時に本を読んで手遊びすると、給食への導入にもつながります。献立でバナナが出るとわかっている時は、バナナの手遊びをしたりしますよ。場面場面で手遊びを使い分けています。

手遊びは何歳から始められる?

金子

手遊びには色々なねらいがあるのですね。手遊びは何歳からやっていますか?

としえ先生
としえ先生

保育園では0歳児クラスから手遊びをやっています。

0歳児クラスでも1歳から入園する子も多いので、1歳になる子は反応が早く、保育士の真似をして手遊びを覚えます。例えば6か月から入園する子はふれあい遊びから初めて、こちょこちょをして反応を見ます。

1歳児でも手遊びに参加できる?

金子

1歳だと話したり歌ったりするのがまだ難しいと思うのですが、1歳児は手遊びにどのように参加していますか?

としえ先生
としえ先生

1歳後半になるとお話できることも増えてきます。ところどころで自分の覚えた言葉を言う掛け合いに参加することもできます。

0歳児クラスで1歳になりたての頃は受け身です。個人差はありますが、1歳数か月になると反応が増えてきます。1歳児クラスでも、2歳になると一緒に歌えるようになり楽しんでいけますよ。

金子

1歳後半から少しずつ反応し始めるのですね。

1歳前半くらいまでだと、まだ言葉を話したり歌を歌ったりはできないという印象があります。そんな中、保育士が手遊びや歌遊びをすると、まるで一人芝居をしているみたいになるので、少し恥ずかしさや抵抗感があります。先生方はどんな気持ちで1歳児と手遊びや歌遊びをしていますか?

としえ先生
としえ先生

1歳児もそうですが、0歳児の赤ちゃんにも手遊びや歌遊びをして見せていますよ。

確かにまだ小さな1歳前半の子どもの中には、じっと保育士を見ているだけで一緒にやらなかったり、できなかったり、保育士がやって見せてもその場からいなくなることもよくありますね。気恥ずかしくなる気持ちもわかりますよ、最初はみんなそうなのです。

としえ先生
としえ先生

けれど、子どもには手遊びや歌遊びをする保育士の声の調子や楽しそうな表情、リズミカルな言葉などは届いているのです。

心も脳も刺激を受け、いつか一緒に楽しめるようになる日が来ます。また、一緒にしなくても、見て楽しむことや、体の一部を動かして一緒にやっているつもりになる子どももいますよ。

としえ先生
としえ先生

子どもがまだわからないから、できないから、と思い込まずに、保育士との信頼関係を深めるきっかけやプロセスになると考えるとよいでしょう。

0歳児も1歳児もまだはっきり話しませんので、ほとんど保育士の語り掛け=独り言になっています。それでも子どもはどんなに小さくてもしっかり聞いて、声の調子や表情から何を言っているのか理解しようとしているのです。

としえ先生
としえ先生

子守唄を聞くと心地よく寝入ったり、大好きなアニメの曲を聞くとテンションが上がったりするように、保育士の手遊びや歌遊びは、どんなに小さな月齢の子どもにとっても情緒が豊かになる上でとても有効な働きかけになるでしょう。

1歳児と楽しむ手遊びの選び方

金子

手遊びは、子どもとの信頼関係を作る上で重要なきっかけになるということがわかりました。では、どんな手遊びを選べばよいですか?

としえ先生
としえ先生

1〜2歳になると、子どもたちが自分で考えることができるので、子どもたちに反応してもらえるようなものを取り入れるとよいでしょう。簡単でゆっくりできる手遊びがおすすめです。

例えば、「パン屋のお買い物である・ないを考えてもらう」「パン屋に食パンはある」「フライパンはある」と子どもに投げかけると、「あーる」「なーい」と子どもが反応してくれます。

金子

1歳児には少し難しそうに感じますが…。

としえ先生
としえ先生

保育士が「あるかな、どうかな?」と問いかけてみると、子どもも一緒に考えてくれますよ。「なーい」とバツする手だけ真似してくれる子どももいて、その子なりに楽しんでくれます。

0歳の時は、ゆっくりはっきりとした手遊びをするようにしています。1歳になると同じ手遊びでもテンポを上げると喜ぶことがあるので、子どもの発達に応じて反応を見ながら手遊びを選んでいます。

1歳児と楽しむおすすめの手遊び10選

金子

色々な種類の手遊び・歌遊びがありますが、1歳児におすすめの手遊び・歌遊びを教えてください!

としえ先生
としえ先生

んな手遊びでも語り掛けるようにゆっくりとやれば、何を選んでもよいと思いますが、わかりやすく子どもと触れ合える手遊びがおすすめです。

「1本橋こちょこちょ」など、子どもと触れ合えて、最後は笑える手遊びだと子どもは喜びますね!

1歳児におすすめの定番である手遊びや歌遊びをはじめ、流行っているものなどを合わせて、いくつかご紹介しますね。

  • さかながはねて
  • パン屋さんにお買い物
  • グーチョキパーでなにつくろう
  • トントントンひげじいさん
  • あたまかたひざポン
  • かみなりドンがやってきた
  • 1本橋こちょこちょ
  • りんごがコロコロ
  • いないいないばあ、だれでしょね
  • パンダうさぎコアラ
としえ先生
としえ先生

「1本橋こちょこちょ」「いないいないばあ、だれでしょね」のように、0歳からでも語り遊びや歌遊びとして使えるものから、1歳であれば手を動かして遊べるものなど、定番をご紹介しました。

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1歳児と手遊びをするときのコツ

金子

大学で親子の広場をやっていて、0歳児や1歳児も来てくれるのですが、手遊びの途中で飽きて違う遊びをしてしまったり、みんなが手遊びをしている中で違う遊びをしてしまったりする子がいます。

私としては、みんな一緒に手遊びを聞いて欲しいと思っていますが、保育園ではどのような工夫をしていますか?手遊びをする時のコツを教えてください!

としえ先生
としえ先生

何より、保育士自身が楽しむことが大切です。保育士が楽しんでいると、子どもも一緒に楽しんでくれます。子どもの様子も見て、興味関心のあるものを取り入れましょう。

また、子どもによって興味は違うので、絶対やらせないといけないと思って手遊びをすると、それが子どもに伝わってしまいます。やはり一番は保育士自身が楽しむことで、子どもが違う遊びをしていても実は聞いていたり、関心を持っていたりするケースもあると思います。

としえ先生
としえ先生

音を出して興味を持ってもらうのもよいし、その子の名前を呼んで気にかけているよということを伝えるのも効果的です。

金子

わかりました!自分が楽しむことを次から心がけてみます。

としえ先生
としえ先生

あとは、子どもの目をしっかり見て楽しそうにゆっくり行うことですね。

まだ1歳児になったばかりの子であれば、定番の手遊びを繰り返す、アレンジして子どもの名前やキャラクターの名前を取り入れるなどすると、より楽しんでもらえますよ。

「楽しいよ♪先生は元気だよ!みんなと遊びたいな」といった前向きな気持ちで、はっきりとした発音とゆっくりとしたスピードで行いましょう。

先輩保育士のやり方を真似てもよいですし、今は無料の動画サイトで保育士向けのチャンネルもありますから、練習するのもよいでしょう。少しずつバリエーションを増やしておくと、スキマ時間などにチャレンジすることができ、経験が増えて保育にも余裕が出てくるはずです。

金子

前向きな気持ちで、楽しみながら自信を持ってやることが大事なのですね。

まとめ

今回は、「1歳児が楽しめる手遊びとねらい」、そして1歳児と手遊びをする時のコツについて保育士の新井先生に答えていただきました。

子どもが大きくなるにつれて、「アルプス一万尺」「おちゃらか」「お寺の和尚さん」など、子ども同士でも複雑な手遊びを楽しめるようになっていきます。

子どもたちに「先生と遊ぶのが楽しい!手遊びって楽しい!保育園で楽しいな」と思ってもらえるよう、楽しく元気な笑顔で手遊びに取り組んでみましょう!

この記事を書いた人

金子 詩奈
長野県立大学健康発達学部こども学科1年の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!

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