電車で泣く子どもを笑顔にするには?移動を乗り切るための方法を保育士に聞いた

電車での移動中、子どもが突然泣き始めたら、どうしたらよいのか焦ってしまいますよね。

一生懸命なだめても子どもが泣き止まない時は、周囲の目も気になって、追い詰められたような気持ちになってしまう方も多いでしょう。

今回は、そんな悩みに応えるべく、学生ライターの山田が保育士の松井先生にインタビューしました。電車での移動を子どもと一緒に楽しむためのヒントになれば幸いです。

みらいく高田 副主任
松井もえか先生
認定こども園にて勤務後にみらいくに入職し、3年目になりました。こどもが毎日「保育園たのしい」と思えるような環境づくりを心がけています。かわいいこどもたちにパワーをもらいながら、わたし自身も毎日楽しく保育をさせてもらっています。

なぜ子どもは電車やバスで泣くの?

yamada
山田

電車で子どもたちが泣く主な原因は、一体何なのでしょうか?

もえか先生

子どもたちが電車やバスで泣く主な理由は、新しい環境や特有の音、揺れへの驚きや不安が大きいと思います。特に幼い子どもは、初めての体験やわからないことに、強く反応することが多いですね。

yamada
山田

未知のものへの反応が大きいのですね。

電車やバスで子どもが泣いてしまった場合の対応方法

yamada
山田

保護者としては、電車やバスで泣いてしまう子どもに対し、どのような対応をとるのがよいでしょうか?

もえか先生

まず大切なのは、子どもの気持ちを否定しないことです。

例えば「大丈夫だよ」と言って安心させようとするのは自然な行為ではありますが、それだけでは子どもの感じている不安を無視してしまうことになりかねません。

もえか先生

「電車の音、大きいよね。でも一緒にいるから大丈夫だよ」と、子どもが感じていることを一緒に共有すると、子どもの気持ちを理解し、支えることができると思います。

yamada
山田

なるほど、共感してみせることが、子どもを落ち着かせるポイントなのですね。

子どもとの移動を楽しむための事前準備とは?

yamada
山田

子どもが電車やバスの旅をより楽しく、そして少しでも不安を減らすために、おすすめの事前準備はありますか?

もえか先生

次の3つの準備をしておくのがおすすめです。

お気に入りのおもちゃや絵本を携帯する

もえか先生

まず、お子さんのお気に入りのおもちゃや絵本を携帯しましょう。

これは、電車内での退屈を防ぎ、気を紛らわせるためのものです。新しい絵本やおもちゃでも、お子さんの興味を引くことができるので効果的です。

おやつや飲み物を用意しておく

もえか先生

お子さんが突然「お腹が空いた」「のどが渇いた」と言ってくる時に備えて、その子が好きなお菓子や飲み物を持っていくとよいでしょう。

ただし、飲み物はこぼれやすいので、ストロー付きの容器や、こぼれにくいタイプのものを選ぶとより安心です。

混雑時間を避けられる予定を組む

もえか先生

なるべく移動時間を工夫して混雑時を避けることが重要です。

事前に駅の混雑情報などをチェックしておきましょう。特にラッシュアワーを避け、午前中や昼過ぎなどの比較的空いている時間帯を選ぶことをおすすめします。

子どもが泣き始めたときの対応

yamada
山田

電車の中で子どもが泣き始めた時、保護者としてどのように対応すればよいのか、多くの方が悩まれると思います。そんな時の具体的な対応策について教えていただけますか?

もえか先生

最初に大切なのは、保護者自身がパニックにならないことです。深呼吸をして、一旦落ち着くことから始めてください。

その後、子どもの気持ちを確認することが重要です。「何が怖いの?」「どこか痛いの?」など、具体的に気持ちを尋ねてみてください。

子どもは新しい環境や未知のものに興味を持っていますので、車内の風景や音を一緒に楽しむことを提案するのも一つの方法です。

もえか先生

例えば、「外を見て、あれは何だと思う?」や「この音、電車の音だね。面白い音だね」と言った具体的な話をすることで、子どもの注意をそちらに向けることができます。

yamada
山田

持参したおもちゃや絵本はどのタイミングで使うのがよいでしょうか?

もえか先生

おもちゃや絵本は、声かけだけでは気を紛らわせることが難しい場合や、泣き止まない場合に活用してください。子どもがお気に入りのおもちゃや絵本に夢中になることで、一時的に気持ちが落ち着くことが期待できます。

移動終了後のコミュニケーションも重要

yamada
山田

移動が終わった後には、子どももリラックスタイムを持つことも大切ですね。

もえか先生

はい、その通りです。一緒に過ごした時間を振り返り、子どもとのコミュニケーションを深めることがおすすめです。

例えば、「今日の電車、楽しかったね」「あの音、面白かったね」などと話をしてみましょう。そうすると、子どもの中で楽しい思い出になり、次回の移動への不安が薄れるかもしれません。

子どもと一緒に移動を楽しむことを大切に

yamada
山田

お子さんを連れての移動は、保護者の方の精神的な負担も大きいと思います。保護者の皆さんがストレスを減らすためのヒントを教えてください。

もえか先生

お子さんだけでなく、保護者自身の気持ちの管理も非常に重要です。まず、移動自体を目的とするのではなく、子どもと一緒に電車やバスの旅を楽しむことを目的にシフトすることをおすすめします。そうすることで、プレッシャーや緊張感を少し和らげることができます。

yamada
山田

子どもが電車やバスの中で不機嫌になったり泣いたりすると、多くの保護者は自分の責任だと感じがちですよね。

もえか先生

その通りです。しかし、子どもの反応はそれぞれ異なり、保護者の責任ではありません。子どもが感じることや気持ちは、子どもだけのもの。自分のせいだと思い込むことはないようにしましょう。

移動が終わったら、自分の好きなものを用意して、その日の労をねぎらうことが大切です。例えば、好きなお菓子を食べる、好きな音楽を聴くなど、自分へのご褒美の時間を作るとよいでしょう。

yamada
山田

詳しいアドバイスをありがとうございました。保護者の皆さんがこれらのヒントを参考にして、移動をより楽しいものにしていけることを願っています。

まとめ

電車やバスの中での子どもの反応は、時に保護者を悩ませますが、今回のインタビューを通じて、保育士の松井先生から参考になる多くのポイントを教えていただきました。

まずは、子どもの反応を受け入れ、子どもが泣く原因を理解するよう努めましょう。事前準備として子どもの好きな絵本やおもちゃ、お菓子や飲み物を持参したり、混雑する時間帯を避けたりする工夫も有効です。

もし子どもが泣き始めてしまったら、落ち着いて子どもの気持ちを確認し、車内の風景や音を一緒に楽しんだり、おもちゃで気を紛らわせたりすることがおすすめです。

子どもとの移動は、保護者の方の精神的な負担も大きいです。子どもの反応を過度に自分の責任と捉えないようにしましょう。移動後は、リラックスタイムとして子どもと一緒に移動中の出来事や発見したことなどを振り返り、コミュニケーションを深めると、次回の移動がスムーズになりやすいです。

子どもとの電車やバスの移動は保護者の負担も大きいですが、先生のアドバイスを胸に、一緒に電車の旅を楽しむことを心がけてよりよい体験にしていきましょう!

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この記事を書いた人

yamada
山田怜奈
長野県立大学グローバルマネジメント学科2年の学生ライターです。こどもについてもっと知っていきたいです!

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