子育てにおいて、避けては通れない「トイレトレーニング」。
0~3歳のお子さんを保育園に通わせているご家庭では、保育園との連携も重要ですよね。
そこで今回は、学生ライターの金子が、保育士さんに保育園とのトイレトレーニングの連携方法や、進め方のコツについてお伺いしました。
オムツ卒業までの道のりは簡単ではないですが、記事を参考にしつつ、保育士さんと連携しながらトイレトレーニングを進めていってくださいね!
やよい先生
みらいくに入職して5年。 2人の子育てをしながら働いています。自身の子育てに悩みは尽きませんが、かわいいみらいくの子どもたちに癒されながら、毎日愛情120%!!楽しく過ごしています。
目次
トイレトレーニングは家庭と保育園の連携が重要
先日、保育園の2歳児クラスで実習をした際に「トイレトレーニング中は、保護者との連携が重要」と教えていただきました。なぜ保育園と家庭の連携が重要なのか、教えてください。
家庭と保育園が連携することで、より効果的なアプローチができることや、ママやパパにとっても専門家に頼りながら進められる安心感があるからです。
トイレトレーニング中は「うちの子だけ遅いかも」「また失敗した…」と落ち込むことも多いですよね。でも、焦りから無理にトイレトレーニングを進めると、失敗が増えたりして親子ともにストレスがかかります。
保育士は、これまでに多くの子どもたちの成長と子育てのサポートをしてきています。トイレトレーニングのペースやコツをよく知っているので、安心して頼ってください。
しかし、全てを保育園任せにするとうまくいかないこともあります。園と家庭で、足並みを揃えて進めていくということが大切です。
保育園と協力してトイレトレーニングを進めるポイント
実際に、どのような連携が必要なのでしょうか?
保育園と家庭で同じアプローチをしていくと、うまくいきやすいです。例えば、パンツに切り替えるタイミングや、トイレの環境などを園と家庭で揃えるなどです。
具体的に、保育園と連携していくためのポイントを紹介しますね。
オムツとパンツの切り替えるタイミングを統一する
お子さんがパンツデビューできたら、保育園でも家庭でもトレーニングパンツに切り替えましょう。園と家庭で連動することで、子どもが迷うことなくトイレトレーニングを進めることができます。
平日は忙しくてパンツが難しい場合や、就寝時は無理せずオムツで過ごしても大丈夫ですよ。いずれも担任の先生に相談してみるとよいと思います。
トイレに誘うタイミングを合わせる
「食事の後はトイレに誘う」など、保育園で行っているルーティンを家庭で真似ることで、子どももトイレに行きやすくなります。繰り返すことで行動に慣れていき戸惑いがなくなるので、トイレに向かう気持ちを作りやすくなります。
しかしながら、ルーティンとして必ずトイレに行かなければいけないということではありません。同じタイミングでトイレに誘い、気持ちが向かなければトイレに行かなくても大丈夫です。
無理に連れていくことでトイレが嫌になってしまい、今後のトイレトレーニングに影響が及ぶことも考えられます。
例えば、遊びの途中にトイレに誘っても気持ちが切り替えづらいです。誘ってみて嫌がるようであれば、遊びがひと段落したタイミングや、尿意でもじもじしている様子を見計らってトイレに誘うとよいでしょう。
進捗や悩みを共有する
初めてのお子さんの場合は、トイレトレーニングの方法がわからないパパママも多いはずです。わからないことやうまくいかないことは遠慮せず保育士さんに相談し、保育園での取り組みを聞いてみるのもよいと思います。
また、「トイレに座って排泄ができた」「おねしょをしてしまった」などの進捗・失敗を共有していくことも大切です。
家でおもらしをしてしまい子どもが落ち込んでいる時は、園でのトイレトレーニングをおやすみする場合もあります。「昨日おもらしをしてしまって……」とどんな内容でも相談してみてください。保育士は、保護者からの情報をもとに、園での関わり方を工夫することができます。
保育園とトイレの環境を似せる
家のトイレだとうんちを嫌がる……といった場合は、家のトイレ環境がお子さんに合っていない場合があります。保育園の便座は低くて安定感があるのですが、ご家庭のトイレは足がつかないことが多いので、嫌がる場合も。
保育園のトイレの環境(装飾・ご褒美シール)、様式(洋式・和式)などを確認して、トイレ用の台やキャラクターのシールなどを揃えてみてもよいと思います。
着脱しやすい服を選ぶ・着替えを多めに用意する
2歳頃の子どもたちはまだ衣服の着脱が苦手です。着替えが難しいとトイレに行く気持ちにもならないかもしれません。伸縮性があり、自分で脱ぐことができるズボンがおすすめです。
また、トイレトレーニング中はおもらしの回数も多くなるため、着替えは多めに準備がある方がよいでしょう。園で着替えのパンツがなくなったとなると、オムツで過ごすことになるため、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
保育園と家庭で取り組みを揃え、情報を共有していくことが大切だとわかりました。子どもたちは多くの時間を保育園で過ごすので、保育園と家とのギャップが少ない方が、トイレトレーニングもスムーズに進むのですね。
トイレトレーニングの進め方
トイレトレーニングは年齢によっても取り組み方が変わってくると思います。どのように進めていくべきでしょうか?
トイレトレーニングを本格的に始める時期は、2歳頃からが一般的です。これは、膀胱に貯められるおしっこの量や便座・おまるに安定して座れる身体的発達などが関係しています。
そこで、1歳と2歳に分けてトイレトレーニングの取り組み方やコツを紹介したいと思います。
1歳の場合のコツ
多くの1歳の子どもたちは、トイレトレーニングをするにはまだ未発達な状態です。ですが、1歳頃のお子さんでもトイレへの関心を高めることはできますよ。
保育園では、トイレやパンツに興味を持てるよう、絵本などを活用しています。ご家庭では、ママやパパがトイレに行く姿を見せることで、お子さんも興味を持つかもしれません。「自分もやってみたい!」という思いが、トイレトレーニングを進めやすくしてくれます。
2歳の場合のコツ
イヤイヤ期に当たる2歳の子どもが「やってみたい」「できる!」と思えることが、トイレトレーニング成功への道です!私も、子どもたちのやる気を引き出すために、以下の方法をよく取り入れています。
選択肢を与えて、自分で決めてもらう
「どのパンツにする?」「この後トイレに行く?おもちゃで遊んでからトイレに行く?」と選択肢を与えて尋ねると、子どもも自分で決めたことは意欲的にやり遂げてくれることが多いです。
「お兄さんパンツ」「お姉さんパンツ」を提案する
2歳頃になると、自分より年下の子を赤ちゃんと認識できるようになってきます。パンツを「お兄さんお姉さんのもの」と説明して、年上への憧れからやる気を引き出すようにしています。
シールを貼る楽しみを作る
トイレでおしっこができたら好きなキャラクターシールを1つ貼る、というようにご褒美を用意することもあります。
パンツ屋さんになる
2歳頃の子どもたちはごっこ遊びが大好きです。家にあるパンツを並べて、「どのパンツにしますか?」とパンツ屋さんごっこをしてみましょう。自分で選んだパンツは自分から履いてくれることが多いです。
パンツを買いに行く
実際に、お子さんと一緒にパンツを買いに行くのもよいですね。色やキャラクターなど、自分で選ぶと愛着がわくと思います。
トイレトレーニングが進んでいたのに失敗してしまったときは?
トイレトレーニングが順調に進んでいたのに、急におもらしが続くこともよくあります。しかし、なかなかオムツがはずれなくても、周りのお友達に触発されてあっさりはずれることもありますし、いつかは必ずオムツを卒業できますので、あまり不安に思わないでくださいね。
保育園では、おもらししても子どもを責めることはありません。子どもなりに「おもらししちゃった」と落ち込んでいるはずなので、責めてしまうと余計パンツやトイレを嫌がるようになる可能性があります。
おもらししてしまっても「大丈夫だよ」と声をかけ、落ち着いたところで「次はトイレ行きたいって教えてね」などと優しく声をかけています。
そして、トイレでおしっこできた時など成功したら思い切り褒めるようにしています!
頑張ってきた分、失敗すると落ち込みますが、焦らないことが大切なのですね。
まとめ
家庭と保育園のどちらか一方が熱心にトイレトレーニングを進めても、子どもが混乱してしまいうまくいきません。
トイレトレーニングは、保育園と家庭で足並みを揃えて取り組んでいくことが重要だとわかりました。
また、トイレトレーニングを行う時期はイヤイヤ期とも重なり、思う通りに行かないことも少なくありません。今回の記事を参考にしつつ、困った時は身近な保育士さんに頼りながらオムツ卒業を目指してくださいね!
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この記事を書いた人
長野県立大学健康発達学部こども学科の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!