子どもの散歩のねらいとは?家庭で取り組む際のポイントもご紹介

子どもとの「散歩」は、子どもの五感や運動能力の発達のため、広く推奨され、多くの家庭で取り入れられています。

しかし、「ただ歩くだけで本当に子どもの成長に役立っているの?」と不安に感じる方も少なくありません。

日常の散歩をもっと楽しく、もっと意義のあるものにするには、どのように工夫したらよいのかアイデアに困ることもありますよね。

そこで今回は、学生ライターの山田が、子どもたちの成長を日々サポートしている保育士の中島先生に、保育園での散歩のねらいや具体的な取り組みについて伺いました!

次回の散歩からすぐ活用できるヒントがたくさん詰まっていますので、ぜひ最後までお読みください。

もえか先生
みらいく県町
副主任 中島もえか
みらいくに入職して2年目になります。毎日可愛い子どもたちに癒されながら過ごしています。子どもと保護者方と小さな「できた」を大切に保育しています。

保育園での散歩のねらいとは?

yamada
山田

保育園で行う散歩には、どのようなねらいがあるのでしょうか?

もえか先生
もえか先生

保育園での散歩には、3つの大切なねらいがあります。

身体的発達のサポート

まず1つ目は、身体的発達のサポートが挙げられます。

歩くことは、子どもの筋肉や骨格の発達、バランス感覚の向上に直結しています。

yamada
山田

なるほど、普段からの歩行が身体の基礎を作るのですね。

社会性やコミュニケーション能力の育成

もえか先生
もえか先生

2つ目は、社会性やコミュニケーション能力の育成です。

散歩中、子どもたちは友達や他の大人との関わりの中で、様々なコミュニケーションを学びます。

例えば、待たせられることの我慢や、友達との会話、道行く人々との挨拶などです。

yamada
山田

社会に出て、ルールやマナーを学ぶ機会にもなっているのですね。

自然との関わりを通じて感性を磨く

もえか先生
もえか先生

はい。そして3つ目は、自然との関わりを通じて感性を磨くことです。

季節の変わり目や、自然の中での小さな発見は子どもの五感を刺激し、感受性や想像力を育む素晴らしい機会となります。

一見、ただ歩いているだけのように見えるかもしれませんが、子どもたちは多くの刺激を受け取っています。

yamada
山田

なるほど、大人にとっては何気ない風景でも、子どもたちにとってはその瞬間瞬間が貴重で大切なのですね。

散歩には、多くの学びや発見が詰まっていることがわかりました。

もえか先生
もえか先生

子どもたちは日常の中で多くのことを学んでいますので、私たち大人がその機会を作り、しっかりとサポートすることで、子どもたちはより豊かに成長していくでしょう。

子どもの散歩の準備ポイント

yamada
山田

保育園では散歩前の準備や安全確認はどのように行っているのでしょうか?

もえか先生
もえか先生

散歩前の準備と安全確認はとても重要です。

まず、子どもたち一人ひとりの服装や靴が適切かをチェックします。季節に合わせた防寒具や帽子をかぶることも必須ですね。

散歩のルートは、あらかじめ先生たちが下見をして、安全上のリスクや気を付けるべきポイントを確認しています。

保育園流!散歩中のコミュニケーションや散歩後の振り返り

yamada
山田

では、散歩中に子どもたちとどのようなコミュニケーションをとるよう心がけていますか?

もえか先生
もえか先生

散歩中のコミュニケーションは、子どもたちの発見や感じたことを大切にしたいと思っています。

何か面白いものや気になることがあれば、それを話題にして一緒に考えたり、子どもたちの考えや想像を広げたりするような質問をしています。

例えば、虫を見つけた時に「この虫は何をしているのかな?」と質問することで、観察力や想像力を育てる機会にしています。

yamada
山田

なるほど、その場の出来事を大切にすることで、子どもたちの学びや感性などが深まるのですね。

最後に、散歩が終わった後は保育園ではどのような活動を行うのでしょうか?

もえか先生
もえか先生

散歩後の体験や発見の振り返りは、子どもたちがその日の経験をしっかりと意識するための大切な時間です。

園に戻ってからは、子どもたちと一緒にその日の発見や驚いたこと、楽しかったことをお帰りの会などで話し合っています。

また、絵や工作を使ってその日の体験を表現することで、子どもたちの感じたことや考えたことをカタチにしてもらうこともあります。

子どもとの散歩をより楽しむためのアイデア3選

yamada
山田

散歩をより楽しむためのアイデアを教えていただけますか?

散歩のテーマを決める

もえか先生
もえか先生

まずは、テーマを決めて散歩するのがおすすめです。

例えば、「今日は緑色を探す散歩」とか「昆虫探しの冒険」として、特定のテーマを定めて散歩に取り組むと、子どもたちの探求心が刺激されます。

散歩中に写真を撮る

次に、写真を撮るのもよい方法です。

5歳くらいになれば、子どもたちにカメラを持たせて、気に入ったものや面白いものを撮影させることで、視覚的な記録として残すことができます。

お散歩マップを持たせる

最後に、お散歩マップのような簡単な地図を持たせて冒険するのも楽しいですね。

実際の場所と地図を照らし合わせながら、方向感覚や地理的な知識を育てることができます。

yamada
山田

3つとも面白そうですね。

特に、特定のテーマを絞って散歩することは、簡単に取り組めるうえ、対象への深い洞察力や新しい視点が育つような気がしました。

家庭での散歩で最も大事なこととは?

yamada
山田

家庭での散歩がより楽しくなるアイデアを教えていただきましたが、他にどのようなことに気を配りながら取り組むとよいでしょうか?

もえか先生
もえか先生

まずは、何よりも「親子の絆の強化」を意識してください。

散歩中に子どもの話をじっくり聞く、手をつなぐ、抱っこをするなど、身体的な接触を大切にすることです。

yamada
山田

第一に親子のコミュニケーションの時間としての散歩を意識する、というわけですね。

もえか先生
もえか先生

はい、その通りです。次に、子どもの好奇心や探求心の促進です。

散歩中に見つけたものを一緒に観察したり、疑問に思ったことを一緒に考えたりしてみることが大事です。

子どもが自ら考え、発見する機会を増やしてください。

yamada
山田

例えば、虫や花に対しての興味や、あれは何故そこにあるのか?という疑問を、一緒に楽しむような感じでしょうか。

もえか先生
もえか先生

そうです。そして、家の近くの環境やコミュニティとのつながりを持つことも大切です。

近所の公園や、地域の行事、商店街など、地域の中での散歩を通じて、子どもたちにコミュニティへの参加や貢献の大切さを感じさせることができます。

yamada
山田

地域の人々や環境とのつながりを深めることで、子ども自身の居場所を感じることができるわけですね。

もえか先生
もえか先生

家庭での散歩は、保育園とは異なる環境や要素が絡むため、家庭ならではの環境を活かして取り組むことが重要です。

親子の時間を大切にしながら、日常の中の新しい発見や学びを楽しんでください。

まとめ

保育士の中島先生とのインタビューを通して、保育園での散歩には、身体的・感覚的・社会的なさまざまなねらいがあることがわかりました。

子どもたちは散歩を通じて、色々な音や香りや風の感触などを味わい、社会との関わりを知ることができます。それによって、好奇心が刺激され、観察力が高まり、自然の中の生物や自然の仕組み、人との関わりについての理解を深めていきます。

そして、家庭で子どもと散歩をする際は、「親子の絆を深めること」を意識することが最も重要です。スキンシップをしたり、一緒に考えたりして、しっかりコミュニケーションを取りましょう。

子どもとの散歩をより楽しむためのアイデアも、ぜひ日々の散歩に活用してみてくださいね!

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この記事を書いた人

yamada
山田怜奈
長野県立大学グローバルマネジメント学科2年の学生ライターです。こどもについてもっと知っていきたいです!

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