1歳児の爪切り大作戦!保育士にコツを聞いてみた

子育ての中で、意外とハードルが高いのが「1歳児の爪切り」です。多くの親御さんが、ストレスを感じているのではないでしょうか?実際に、爪切りが一大イベントになってしまう家庭も少なくありません。

そこで今回は、学生ライターの山田が保育士のゆうき先生に、爪切りについてインタビューしました!

家庭での対処法から保育園での具体的な対応まで、1歳児のお子さんを持つ保護者の皆さんに役立つ情報をお届けします。

ゆうき先生
みらいく早苗町 副主任
ゆうき先生
2歳児クラスの担任をしています。 子どもの目線に立ち、それぞれの思いを受け止めたり、共有することを大切にし、後ろ向きな感情にも一緒に向き合いながら寄り添う保育をしています。 日々子どもたちに刺激をもらいながら、楽しく保育をしています。

1歳児が爪切りを嫌がる理由とは?

yamada
山田

そもそも1歳の子どもは、どうして爪切りを嫌がるのでしょうか?

ゆうき先生
ゆうき先生

1歳児の感じ方の特性や気持ちを知ることで、その理由が理解しやすくなると思います。

以下、3つの理由をご紹介します。爪切り時のコツも合わせてお伝えしますね。

1.感覚の敏感さ

1歳頃の子どもは感覚がとても鋭敏で、新しい刺激や感触を強く感じます。そのため、爪切りの感触や音が不安や恐怖を引き起こすことがあります。

爪切りの際には、静かな場所を選んで、子どもがリラックスできるような雰囲気を作ってみましょう。

2.未知のものへの警戒

初めての経験や見慣れないものには警戒や恐怖を感じやすいです。

1歳児にとって、爪切りの道具も未知のものの一つとなります。

爪切りをする前に、爪切りの道具を子どもに見せて、触らせて、慣れさせることが効果的です。もちろん、刃に当たる危険のないように触れさせましょう。

3.自己主張の強まり

この時期、子どもは自己主張が強まるため、自分の意志と異なることをされることを嫌がる傾向が増えます。

爪切りのタイミングや方法を柔軟に変えて、子どもの気分や状況に合わせてあげましょう。

ゆうき先生
ゆうき先生

このように、1歳児の特性を理解し、それに合わせた工夫をすることで、爪切りをスムーズに行いやすくなると思います。

家でできる1歳児の爪切りのコツをご紹介!

yamada
山田

家で1歳児の爪切りをする時のコツや、おすすめの方法はありますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

はい、保護者が家で爪切りをする際の6つのポイントをご紹介しますね。

1.適切なタイミングを選ぶ

深い眠りの時は動きが少ないため、睡眠時に爪切りを行うとスムーズです。

また、お風呂上りもおすすめです。 水で柔らかくなった爪は切りやすく、子どももリラックスした状態なので、好反応を示すことが多いです。

2.子どもの気をそらす

子どものお気に入りのおもちゃやアニメを見せながら行うことで、注意をそらしてスムーズに爪切りを行えることがあります。

3.安全性を重視した道具を選ぶ

1歳児向けの爪切りは、先端が丸く安全設計されているものを選ぶとよいでしょう。

グリップがしっかりしていて滑りにくいものを選ぶと、狙った部分が切りやすいです。

4.短時間で終わらせる

長くなると子どものストレスや不快感が増すため、短時間で終わらせることを心がけましょう。

5.定期的に行う

爪が長くなりすぎると、切る際の抵抗が大きくなる可能性があります。

定期的に少しずつ切ることで、子どものストレスを軽減できます。

6.ポジティブなフィードバックを与える

爪切りが終わった後は、「かっこよくなったね」「きれいになったね」などと褒めてあげると、次回の抵抗が薄れます。

これらの対策を取り入れつつ、子どもの様子を見ながら臨機応変に対応することが大切です。

爪を噛む1歳児についての対処法

yamada
山田

1歳児が爪を噛んでしまう場合の対応方法を教えて下さい。

ゆうき先生
ゆうき先生

爪を噛む行動は、不安やストレス、好奇心などさまざまな要因が考えられます。

対処法としては以下の5つが挙げられます。

1. まずは環境や状況を観察する

子どもの行動には必ず何らかの理由や背景があります。

特定の場所や状況で爪を噛むことが多いのか、日常的に噛んでいるのかなどを見ることで、その背景にある原因を探ることができます。

2. 手を忙しくさせる

1歳児は好奇心が旺盛です。手を動かすおもちゃやアクティビティを提供することで、自然と爪を噛むことが減ることが期待できます。

積み木や手触りのよい布の絵本などが効果的です。

3. 安心感を与える

爪を噛む行動は不安やストレスからくることもあります。

定期的なスキンシップや、安定した生活リズムを作ることで、子どもの心の安定を助けることができます。

4. 注意をそらす

爪を噛むのを見かけたら、別のものに興味を持たせるよう努力します。

例えば、「あっ、このおもちゃ見て!」と子どもの注目を別の方向へ誘導する方法が有効です。

また、一緒に遊ぶと気が紛れるので、言葉がけに加えて一緒に遊んであげるとよいと思います。

5. 爪のケアをする

爪が伸びすぎていると、噛みやすくなることもあります。

定期的に爪を切って整えることで、噛むことを予防することができます。

yamada
山田

貴重なアドバイスをありがとうございます。

爪を噛む子どもを一方的に注意するだけではなく、何よりも子どもの気持ちや行動の背景を理解し、対応することが大切だと感じました。

ゆうき先生
ゆうき先生

まさにその通りです。子どもたちの行動には必ず理由がありますので、理解と対応のバランスを取りながら接していくことが大切です。

 保育園で爪切りはするの?

yamada
山田

保育園で1歳児の爪切りはどう対応されているのですか?

ゆうき先生
ゆうき先生

爪切りに関しては、保育園によってさまざまな対応があります。

実は、以前は爪切りも「医療行為としての解釈されるのではないか」という意見があったため、控えている園が多かったです。

医療行為と聞くと、注射や点滴を連想される方が多いでしょう。

しかし、例えば傷の消毒や絆創膏を貼ること、トゲの除去といった日常のケアも一部では医療行為と解釈されていました。

ゆうき先生
ゆうき先生

看護師が常駐し、これらのケアを担当している保育園もあります。

一方、看護師のいない園では、医療行為に該当するケアは基本的に避ける方針を取ることが一般的でした。

しかし、平成17年7月の厚生労働省通知により、「通常の爪切りは医療行為に当たらない」と明確に定義されました。

これにより、現在では爪切りを行う保育園も増えていますが、子どもの安全のため、担当する職員は限定しているケースもあります。

また、家庭での爪切りを推奨する園も少なくありません。

ゆうき先生
ゆうき先生

最終的には、その保育園の方針やお住まいの自治体のガイドラインにより対応が異なります。

入園の際に一度確認してみるとよいかもしれませんね。

yamada
山田

ありがとうございます。爪切りの対応が園によって異なる背景や、医療行為の定義について理解できました。

まとめ

今回は、1歳児の爪切りに関して保育士のゆうき先生にお話をお聞きしました。

子どもが爪切りを嫌がる理由は、子どもの発達途中の感覚の鋭さや自己主張に基づいていること、そして家庭で試すことができる爪切りのコツも知ることができました。

子どもが爪を噛む場合も、子どもなりの理由や背景があることを理解し、寄り添いながら対応していくことが重要です。

ぜひ今回の記事を参考に、子どもとの日常のコミュニケーションをよりよいものにしていってくださいね!

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この記事を書いた人

yamada
山田怜奈
長野県立大学グローバルマネジメント学科2年の学生ライターです。こどもについてもっと知っていきたいです!

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