保育士に聞く!子育て中の「自分の時間」の作り方

子どもの成長をそばで見守れることは、親にとって大きな喜びですよね。ですが、忙しい日常の中で、親たちが「自分の時間」を持つことは、ますます難しくなっているのではないかと思います。

そこで今回は、限られた時間を効率的に使って、親が少しでも自分の時間を確保できるようにするための実践的な方法について、現役保育士のみき先生に伺いました。

効率的な時間管理ができれば、日常生活でのストレスを減らし、家族と質の高い時間を過ごすことができます。

ぜひこの記事を参考にして、少しでも自分の時間を作ってみてください。

金井みき先生
みらいく保育園 副主任
みき先生
保育士になり7年目。長野市と白馬村で約6年間保育士をした後みらいくに入職。子どもたち一人一人の個性を大切に、温かい保育を心がけています。

時間管理はなぜ重要?

小川

今日は保育士のみき先生に、子育て中における「自分の時間」の作り方についてお話を聞きしたいと思います。

まずは、改めて時間管理の重要性について教えていただけますか?

金井みき先生
みき先生

まず、時間管理がうまくできると、親のストレスが大幅に軽減されます。

子育ては常に楽しいことばかりでなく、ストレスがかかることも多いです。

時間を効率的に使うことで心の健康を保つことができます。

小川

なるほど。具体的にはどのようにストレスが軽減されるのでしょうか?

金井みき先生
みき先生

例えば、予定を立てておくことで、何をいつやるかが明確になります。これにより、あれこれと同時に考えなくて済むので、精神的な負担が減ります。

また、自分の時間を確保できるようになると、リフレッシュする時間が増え、気持ちに余裕が持てるようになります。

子どもとの時間も計画的に確保することが大切です。家事の時間を効率化して、子どもと遊ぶ時間を増やせるといいですよね。

「質の高い時間」を過ごすことで、親子の絆が深まり、子どもの情緒的な安定にもつながります。

小川

「質の高い時間」とは、具体的にどういうことでしょうか?

金井みき先生
みき先生

質の高い時間とは、子どもが親と一緒に過ごす時間の中で、親がしっかりと子どもに向き合い、遊びや学びを共有できている時間のことです。

例えば、一緒に本を読んだり、遊んだりすることです。

こうした時間は、子どもの成長にとって非常に重要だと思います。

小川

親が子どもに向き合う時間を増やすことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

金井みき先生
みき先生

子どもは親との関わりを通じて、安心感や信頼感を育むことができます。これにより、子どもの情緒が安定し、自己肯定感も高まります。

親にとっても、子どもの成長を見守る喜びを感じることができます。

子育て中の時間の作り方のコツ

小川

では、実際に自分の時間を確保するための実践的な方法について教えてください。

金井みき先生
みき先生

「優先順位の設定」、「効率的な家事のこなし方」、「子どもの協力を得る」の3つに注目していきます。

まず、優先順位の設定はとても重要です。重要なタスクとそうでないタスクを区別しましょう。

例えば、子どもの健康や安全に関わることは最優先ですが、家事の中には少し後回しにしても問題ないものもあります。

小川

具体的にどのように優先順位を設定すればいいでしょうか?

金井みき先生
みき先生

時間帯ごとに優先順位を変えてみるのはいかがでしょうか。

例えば、子どもが起きている時間帯には子どもと遊ぶ時間を優先し、子どもが寝ている間に家事や自分の時間を確保する等、ご家族の生活スタイルに合わせて毎日のルーティンを見直してみてください。

また、一日の中で「今日はこれだけ頑張る」という目標をたてる方法もあります。

「今日はご飯だけ頑張ろう」とか「他は少し手を抜いて子どもの時間にしよう」など、家事を全部完璧にこなそうとしないことも大切です。

小川

なるほど、それならスムーズに進みそうですね。次に「効率的な家事のこなし方」について教えてください。

金井みき先生
みき先生

家事を効率的にこなすためには、いくつかの時短テクニックがあります。

例えば、掃除は一度に全部やるのではなく、毎日少しずつ進めると負担が減ります。

また、一週間分の食事をまとめて作り、冷凍保存する方法もおすすめです。

小川

具体的なメニューや準備方法のコツがあれば教えてください。

金井みき先生
みき先生

一週間分の食事をまとめて作る場合、カレーやシチュー、スープなど保存が効く料理を多めに作っておくと便利です。

また、下ごしらえをしておいて、後は焼くだけや温めるだけの状態にしておくと、平日が楽になります。

小川

それは便利ですね。「子どもの協力を得る」についても詳しく教えていただけますか?

金井みき先生
みき先生

家族全員が参加することで、家事の負担が軽減されます。

例えば、洗濯物を畳む、食器を洗う、掃除機をかけるなど、子どもと一緒に家事をやるのも楽しみにつながります。

年齢に応じて、子どもにできるお手伝いをお願いしてみましょう。

小川

子どもに楽しみながら手伝ってもらう方法はありますか?

金井みき先生
みき先生

ゲーム感覚で取り組むのがおすすめです。

例えば、「よーいドン」でどっちが早く片付けられるか競い、家事を終えた後におやつのご褒美を用意するなど、楽しさをプラスする工夫をするとよいでしょう。

小川

それは楽しいですね。親と子どもの絆も深まりそうです。

プロによる支援サービスの活用

小川

他にも自分時間を確保する方法はありますか?

金井みき先生
みき先生

家事代行やファミリー・サポート・センターなど、プロフェッショナルによるサポートの活用はいかがでしょうか?

以前と比べて、敷居が低くなってきています。

小川

まずは、「家事代行サービス」の活用法について教えてください。

金井みき先生
みき先生

家事代行サービスは、利用することで家事に費やす時間を大幅に減らすことができます。

特に共働き家庭など忙しい親にとっては、大変助かるサービスです。

信頼できる業者を選ぶことが重要ですので、口コミや評判をチェックし、サービス内容を詳しく確認しましょう。

初回利用時にはお試しプランを利用して、サービスの質を確認するのもよいでしょう。

金井みき先生
みき先生

家事代行サービスは、週に1回や2週間に1回など、定期的に利用することが効果的です。

掃除や洗濯、料理の準備など、自分が特に負担に感じる家事を依頼することにより、自分の時間を確保しやすくなります。

小川

次に「ファミリー・サポート・センター」について教えてください。

金井みき先生
みき先生

ファミリー・サポート・センター(通称ファミサポ)とは、育児を手伝いたいと思っている人と育児を手伝ってもらいたい人をマッチングする会員制の組織です。

例えば、以下のような時に利用することができます。

  • 保育施設や学校への送り迎えをしてほしい
  • 保育施設の時間外や、学校の放課後などに子どもを預かってほしい
  • 保護者が買い物など外出の際、子どもを預かってほしい
  • 保護者の病気や冠婚葬祭などの急用事に子どもを預かってほしい
  • 病児や病後児の預かりや、早朝や夜間などの緊急時に預かってほしい(一部地域)

詳しくはこちらの記事を参考ください。

自分の時間を確保するための工夫

小川

プロによるサポートも魅力的ですが、他にも自分時間を確保するための工夫があれば教えてください。

金井みき先生
みき先生

子どもが寝ている時間を活用するのはいかがでしょうか?

早朝や深夜は家が静かなので、集中して自分の時間を過ごすのに最適です。

小川

具体的にはどのような方法がありますか?

金井みき先生
みき先生

早起きする場合、朝の1時間を自分の時間として使うのがおすすめです。この時間に運動をしたり、読書をしたり、趣味に没頭することができます。

子どもが寝た後の、1〜2時間をリラックスや自己ケアの時間に充てることができます。

お昼寝の間に、15分程度の瞑想やストレッチを行うだけでもリフレッシュ効果があります。

まとめ

今日のインタビューを通して、子育て中の親が時間を管理することの重要性や、「自分の時間」の作り方について教えていただきました。
自分の時間を作ることによって、親はストレスを軽減させ、自身の心の健康を保つことができます。また、落ち着いた気持ちで子どもと「質の高い時間」を過ごすことで、子どもの情緒が安定し、親子の絆が深まります。

子育ては大変なことも多いですが、時間の作り方を改善することで少しでも余裕を持てたらよいですね。

子育て中に余裕がないのは当たり前のことです。

頑張りすぎずに、この記事の方法を参考にして、少しでも楽しく充実した子育てライフを送っていただければと思います。

小川愛海
子育てに役立つ情報を取材していきます。

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