子どもの運動神経は遺伝よりも、後天的なものが多いです。つまり、子どもの少し大きくなってからでも、運動神経を伸ばしてあげることはできます。
この記事では、コスモスポーツクラブの二瓶 茂太先生に、運動神経の伸ばし方や運動が苦手な子どもへの接し方などについてお聞きました。
お子さんの運動神経を伸ばしてあげるヒントが見つかるはずなので、参考にしてみて下さい。
東北・関東・北信越を中心に20年近くの体操指導経験を持つ。
幼児期にとって運動は必要不可欠であり、子ども自身も運動することを求めていて、環境が整えばどの子でも成長できると確信している。「 成長や努力を見逃さず、褒める・認める、その繰り返しで全員できる」が信条。
運動神経ってどういうもの?
運動神経って、そもそもどういうものなんでしょうか?
運動神経は先天性遺伝のものよりも、後天的なものが多いと言われています。
後天的?
はい。例えば、思ったことがすぐできる、新しいことをやってもすぐできる、身のこなしが良い。
このような体の使い方は、生まれてからたくさん経験することによって上手になるもので、決して遺伝するものではありません。
運動神経は、伸ばすことができますか?
運動神経を伸ばしてあげることができるんですか?
はい。子どもに興味を持ってもらえるような環境設定をすれば、みんなができるようになります。
手足をバタバタ動かすのがやっとだった赤ちゃんが、1年前後で歩けるようになるのは、脳の構成度合からみると奇跡のような成長です。
手足バタバタから寝返りを打つようになり、ズリバイをし、歩けるようになるまで細かな段階(スモールステップ)があります。
運動の場合も、跳び箱や鉄棒や縄跳び、ボールなどを段階を踏んで練習することによってできるようになります。
運動神経を伸ばすスモールステップとは?
運動神経を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか?
小さな目標を達成する体験を積み重ねながら、最終目標に近づけるスモールステップを取り入れることです。
楽しい環境を子どもに用意できれば、誰でもびっくりするようなことができるようになると確信しています。
体操はできた(できる)、できないがはっきりしているので、自分でもできた瞬間「できたー!」と大喜びしてくれます。
また、友達同士もできた瞬間に「〇〇くんができたよ!」と教えてくれるので、運動は幼児期にとって、自信が持ちやすく自己肯定感を持てる種目だと思います。
先生が実際に指導している園児さんの縄跳びの様子を拝見しました。
5歳児さんでも二重跳びができるなんてびっくりしました。私は二重跳びが一度も跳べたことがないので。どうしてあんな風にできるようになるんですか?
車で例えますと、良いタイヤがあっても、良いボディがあってもエンジンがなかったら動きませんよね。
縄跳びに置き換えると、手首の使い方、ジャンプの仕方、リズム感の一つ一つを部分に分けて運動し、できることを集めていきます。
部分集めが完成した場合には、前跳びが跳べるようになったり、二重跳びのような難しい動きもできるようになっていきます。
私が子どもの頃ですが、難しいとかできないと思ってしまうと、諦めてしまったり、すぐにくじけていたりしたんですね。
そういう運動に、苦手意識を持つ子供にはどうしてあげたらいいですか?
次の3つがとても大切です。
・できないことをさせない
・興味の湧くようなことを行う
・スモールステップで出来ることを少しずつあげていく
また、子どもは褒められる・認められることが嬉しいです。
少しでも努力したこと、上手になったところをなるべく見逃さずに、しっかり褒めてあげてみて下さい。そこでやる気のスイッチが入って、次の段階を子どもが求めるようになってきます。
最初はできなくて当たり前。何か1つ上手になったところで、褒めてあげることは大切なんですね。
先生からのメッセージ
運動はできた(できる)、できないが自分でわかりやすいです。
自分ができるようになりたいと思って練習した結果、できなかった事ができるようになると自信に繋がります。
自己肯定感を持ちやすいので、幼児期に運動することは、子どもの心と体が成長するためにとても必要なことだと思います。
まとめ
ここまで、コスモスポーツクラブの二瓶 茂太先生に、運動神経の伸ばし方や運動が苦手な子どもへの接し方のインタビューをお伝えしました。
お子さんの運動神経を伸ばしてあげる際の参考にして下さい。
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