保育士が教える!子どもの日焼け対策と応急処置

子どもの健康を守るため、親御さんたちは日常生活の様々な場面で注意を払っていると思います。

その中でも、夏に向けて特に気を付けていただきたいのが、「日焼け」です。

子どもの肌は非常に敏感で、少しの紫外線でもダメージを受けやすいため、適切な対策が必要です。

そこで今回は、日焼けのリスクや適切な日焼け対策、そして日焼け後のケアについて、現役保育士であるゆうき先生にインタビューしました。

春から夏にかけて子どもを外で遊ばせる際は、ぜひこちらの情報をお役立てください!

ゆうき先生
みらいく早苗町 副主任
ゆうき先生
2歳児クラスの担任をしています。 子どもの目線に立ち、それぞれの思いを受け止めたり、共有することを大切にし、後ろ向きな感情にも一緒に向き合いながら寄り添う保育をしています。 日々子どもたちに刺激をもらいながら、楽しく保育をしています。

子どもの日焼け対策はなぜ必要?

小川

今日は子どもの日焼け対策について、詳しくお話を伺いたいと思います。まず、子どもの肌がなぜ日焼けに敏感なのか、その理由を教えていただけますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

子どもの肌は成人に比べて薄く、保護機能が未熟です。そのため、紫外線にさらされると大人よりも速くダメージを受けやすいのです。

特に赤ちゃんや小さい子どもは、メラニン色素が少なく、自然な防御が効きにくい状態です。

小川

紫外線の影響は、どのようなものがありますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

紫外線による影響としては、すぐに思いつくのは日焼けによる皮膚の赤みや炎症ですが、それだけではありません。長期的には皮膚がんのリスクが増えることも知られています。

また、目に見えない細胞レベルでのダメージも累積していきますから、子どもの頃からしっかりと対策を取ることが重要です。

小川

日焼けの原因にはどのようなものがありますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

日焼けの一番の原因は、日光からの紫外線です。特に春から夏にかけては紫外線量が増えますから、外で遊ぶ機会が多い子どもたちは特に注意が必要です。晴れた日だけでなく曇りの日にも紫外線対策を怠らないようにしましょう。

子どもの日焼けのリスク

小川

紫外線にはいくつか種類があると聞きましたが、それぞれ子どもの肌にどのような影響を与えるのでしょうか?

ゆうき先生
ゆうき先生

紫外線には主にUVAとUVBの二種類があります。

UVBは肌の表面に作用して、すぐに日焼けを引き起こす原因となります。

一方、UVAはより深く肌に浸透し、肌の老化を促進したり、長期的なダメージを与えたりすることが知られています。

日焼けは一見するとただ肌が赤くなるだけに見えますが、実は肌のDNAにまでダメージを与えています。このダメージが細胞の変異を引き起こし、最悪の場合、皮膚がんにつながることもあるのです。

また、繰り返し日焼けをすることで、皮膚が早く老化し、将来的にしわやたるみの原因につながる可能性があります。

小川

それは心配ですね。特に子どもの肌は敏感ですし、紫外線対策は必須ということですね。

ゆうき先生
ゆうき先生

そうですね。

紫外線対策は非常に重要で、子どもたちが若いうちから適切に保護することが、将来的な健康リスクを減らすことにつながります。

実際に、皮膚がんの多くは幼少期の日焼け経験が原因であるとも言われていますので、早めの対策が肝心です。

保育園でも、外出時は帽子をかぶったり、足が露出している子はバスタオルをかけたりします。

また、公園でもできるだけ日陰で遊んでもらうようにしています。

保育園で日焼け止めを塗ることはできないので、気になる場合はご家庭で塗ってきていただくようお伝えしています。

日焼け防止のために気を付けることは?

小川

子どもたちを日焼けから守るために、どのような日焼け止めを選べばよいのでしょうか?

ゆうき先生
ゆうき先生

日焼け止めを選ぶ際は、SPF(紫外線防御指数)とPA(UVA防御評価)が高い製品を選ぶことが大切です。

特に子どもの日焼け止めは、肌に優しい成分で作られているものを選ぶとよいでしょう。

SPF30以上、PA+++以上の製品が一般的に推奨されています。

小川

日焼け止めの正しい使用方法について教えてください。

ゆうき先生
ゆうき先生

日焼け止めは、外出する約30分前にたっぷりと塗ることが重要です。

水遊びや汗をかいた後は、こまめに塗り直しを行いましょう。

顔だけでなく、耳の後ろや首、手足の裏など、日光にさらされるすべての部分に均等に塗ることが大切です。

小川

日焼け防止のための衣服や帽子、サングラスはどのように選べばよいのでしょうか?

ゆうき先生
ゆうき先生

UVカット加工が施された衣服や帽子を選ぶと効果的です。

特に帽子は広いつばのものを選び、顔だけでなく首回りもカバーできるものが望ましいです。

サングラスもUVカット機能があるものを選び、子どもの目を紫外線から守りましょう。

小川

水分補給の重要性についても教えてください。

ゆうき先生
ゆうき先生

子どもは大人よりも熱中症になりやすいので、こまめな水分補給が非常に重要です。

活動前だけでなく、活動中も定期的に水分を摂らせましょう。

特に暑い日は、水やお茶などをこまめに与え、子どもが喉の渇きを感じる前に水分補給を促すことが大切です。

小川

熱中症から子どもを守るため、他にどのような対策がありますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

熱中症や日焼けを防ぐには、特に日差しが強い時間帯である10〜14時はできるだけ避け、早朝や夕方に屋外活動を計画するとよいでしょう。

その時間帯に外で遊ぶ場合でも、木陰が多い公園や、屋根がある遊具が設置されている場所を選ぶと、直射日光を避けられるので安心です。

日陰は直接的な日光の影響を大きく軽減しますので、とても効果的な日焼け対策です。

ゆうき先生
ゆうき先生

熱中症対策としては、子どもの服装も大切です。

通気性のよい薄手の長袖服を着用させると、肌を紫外線から守りながら体温調節もしやすくなります。

また、適宜休憩を取り、子どもが日陰で休む時間を確保するようにしましょう。

ひどい日焼けをしてしまった時の対処法

小川

それでは、万が一子どもがひどい日焼けしてしまった場合の応急処置について教えてください。

ゆうき先生
ゆうき先生

まず冷たい水や冷湿布で炎症を抑えましょう。

日焼けした肌は非常に敏感になっているので、優しく冷やしてください。

その後、皮膚を冷やしたら、保湿クリームやアロエジェルを塗って肌の乾燥を防ぎます。

小川

保湿はどのように行うのが効果的ですか?

ゆうき先生
ゆうき先生

日焼け後の保湿には、肌に刺激の少ない製品を選ぶことが重要です。

アロエやカレンデュラが含まれているジェルやクリームは、肌の鎮静と修復を助ける効果があります。

これらを適量取り、優しく肌に塗り込むようにしてください。

小川

日焼けした肌の回復を助けるために、他に注意すべきことはありますか?

ゆうき先生
ゆうき先生

日焼けした肌は非常に脆くなっていますので、直接的な日光を避け、日焼け止めを改めてしっかりと塗ることが重要です。

また、十分な水分と栄養を取ることも肌の回復を促します。

タンパク質やビタミンC、ビタミンEを豊富に含む食品を摂るとよいでしょう。

小川

とても役立つ情報をありがとうございました。これで、もし子どもが日焼けしてしまっても、適切に対処できそうです。

ゆうき先生
ゆうき先生

最後に、子どもの日焼けは防ぎたいですが、屋外活動も大切です。

神経質になりすぎず、対策をしたうえで短時間でも外で遊ばせることは、子どもの成長にとってとてもよいことだと思います。

まとめ

今回は、現役保育士のゆうき先生に話を伺い、日焼けは赤みや痛みだけでなく、大人になった時に皮膚病のリスクにもつながるため、しっかりと対策する必要があると教えていただきました。

また、紫外線にはUVAとUVBがあり、これらが子どもの敏感な肌にダメージを与えます。そのダメージを避けるため、なるべく紫外線量の多い10〜14時の時間帯を避けて屋外活動を行うことと、適切な服装で日焼け止めを効果的に使用することが重要であるとわかりました。
さらに、万が一ひどい日焼けをしてしまった時にする応急処置や、アフターケア方法についても学びました。

子どもの健康と安全を守るためには、これらの情報を日常生活に積極的に取り入れ、日焼け対策を習慣化することが大切です。

子どもが夏でも外でのびのびと遊ぶことができるよう、ぜひこの記事の内容を実践してみてくださいね!

小川愛海
子育てに役立つ情報を取材していきます。

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