子どもの健康と成長を支える「食育の3つのお皿」活用法

バランスのよい食事は、子どもの健康だけでなく、学習能力や集中力の向上にもつながります。しかし、忙しい現代において、子どもに健康的な食生活を送らせることは多くの親御さんにとって大きな課題ですよね。

そこで今回は、食育に役立つ「食育の3つのお皿」という考え方について、保育士の高田先生にインタビューしました!

子どもの食事を改善するための具体的なアイデアを紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

やよい先生
みらいく高田副主任
高田やよい先生
みらいくに入職して5年。 2人の子育てをしながら働いています。自身の子育てに悩みは尽きませんが、かわいいみらいくの子どもたちに癒されながら、毎日愛情120%!!楽しく過ごしています。

「食育の3つのお皿」とは?

小川

今日は、「3つのお皿」についてお話を伺いたいと思います。

まずは、「3つのお皿」とはどういうものか教えていただけますか?

やよい先生
やよい先生

「3つのお皿」とは、子どもたちに必要な栄養をバランスよく提供するための考え方です。

「きいろいお皿」、「あかいお皿」、「みどりのお皿」の3つを基本にした献立のことを指します。

それぞれが、子どもたちの成長に欠かせない5大栄養素を補う役割を持っています。

小川

それぞれの皿にはどんな役割があるのですか?

やよい先生
やよい先生

1つずつ解説します。

きいろいお皿とは

まず、「きいろいお皿」は炭水化物が中心で力となる源です。

ごはんやパン、麺類などがこれにあたります。きいろいお皿はエネルギーの源となり、子どもたちが日々の活動に必要な力を与えます。

あかいお皿とは

次に、「あかいお皿」ですが、これはたんぱく質の主な源となります。肉、魚、豆製品などが含まれます。

あかいお皿は体を作る基本的な素材で、成長期の子どもたちにとって非常に重要です。

みどりのお皿とは

最後の「みどりのお皿」は、ビタミンやミネラルの源です。野菜や果物が中心となります。

これらの栄養素は、体の機能を正常に保つために必要で、免疫力の維持や健康維持に役立ちます。

ひと皿で複数の役割を兼ねることも

小川

なるほど、それぞれが大切な栄養を補うわけですね。でも、毎回3つのお皿を用意するのは大変そうです。

やよい先生
やよい先生

確かに、忙しい時にはそれぞれを別々に用意するのが難しいこともあります。ですが、ひと皿で複数のお皿の役割を兼ねるメニューを考えることも可能です。

例えば、野菜たっぷりのチキンライスや、豆腐と野菜のミートソーススパゲティなど、バランスのよいメニューを一皿で楽しむこともできます。

小川

それは便利ですね。ポイントはバランスを意識することなのですね。

やよい先生
やよい先生

そうですね。何よりも大切なのは、子どもたちが必要とする栄養をしっかりと摂取すること。

そして、それを継続することが重要です。

自分や家族に合った方法で、楽しみながら健康的な食生活を続けることができれば理想的です。

栄養バランスを考えた献立の作り方

小川

今度は栄養バランスを考えた献立の作り方について伺いたいと思います。

どのようにして、5大栄養素を効率よく摂取する献立を考えればよいのでしょうか?

多種多様な食材を用いる

やよい先生
やよい先生

まず、多種多様な食材を用いることが重要です。

それぞれの食材には、得意とする栄養素がありますから、いろいろな種類の食材を組み合わせることで、バランスよく栄養を摂取できます。

小川

季節ごとの食材を取り入れることにも触れていましたが、その理由は何ですか?

やよい先生
やよい先生

季節ごとに旬の食材を選ぶことは、栄養面だけでなく、お財布にも優しいというメリットがあります。

旬の食材は栄養価が高く、味もよいですし、価格も手頃です。

また、子どもたちに季節の変化を感じさせる機会にもなります。

食材の組み合わせを意識する

小川

食材の組み合わせ方には、どんなポイントがありますか?

やよい先生
やよい先生

食材の組み合わせにはいくつかポイントがあります。

例えば、鉄分を多く含む食材とビタミンCを多く含む食材を一緒に摂ることで、鉄分の吸収率を高めることができます。

また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)は、脂質と一緒に摂ることで吸収がよくなります。

このように、栄養素ごとに相性のよい組み合わせを意識することで、栄養の摂取効率を高めることができます。

小川

具体的な献立の例を教えていただけますか?

やよい先生
やよい先生

例えば、ほうれん草のおひたし(ビタミンAと鉄分)にレモン(ビタミンC)をかける、サーモン(ビタミンDとたんぱく質)のグリルに小さじ一杯のオリーブオイル(脂質)をかける、などがあります。

これらの組み合わせは、栄養素の吸収を助け、バランスのよい食事になります。

小川

食材の選び方や組み合わせ方を工夫することで、子どもたちに必要な栄養を効率よく摂取できるのですね。

これらの知識を活かして、楽しく栄養バランスの取れた食事を作ってみたいと思います。

忙しい日はこれ!簡単にできる食事とおやつをご紹介

小川

忙しい日でも簡単に準備できる、栄養バランスの良い食事のアイデアがあれば教えてください。また、子どもが喜ぶ健康的なおやつについてもお聞きしたいです。

野菜たっぷりのチキンライス

やよい先生
やよい先生

忙しい時でも、栄養バランスを考えた食事を提供することができます。例えば、先ほどもお伝えした、野菜たっぷりのチキンライスはいかがでしょうか。

鶏肉(あかいお皿=たんぱく質源)、米(きいろいお皿=炭水化物源)、人参やピーマンなどの野菜(みどりのお皿=ビタミン・ミネラル源)を一緒に炒めて、トマトソースやチキンブイヨンで味付けします。

これ一皿で3つのお皿の栄養をカバーできます。

小川

それは簡単で栄養満点ですね。

ヨーグルトパフェ

小川

おやつのアイデアはありますか?

やよい先生
やよい先生

おやつには、果物を使ったヨーグルトパフェをおすすめします。

季節の果物、ヨーグルト、そして少しのグラノーラを重ねれば、見た目も楽しい健康的なおやつの出来上がりです。

果物からはビタミンとミネラル、ヨーグルトからはたんぱく質とカルシウム、グラノーラからは炭水化物(特に食物繊維)を摂取できます。

子どもが喜ぶこと間違いなしです。

小川

それは簡単で、子どもが喜びそうなおやつですね。

やよい先生
やよい先生

あらかじめ週末に献立を考え、必要な食材をまとめて買い込んでおくと、忙しい平日でもスムーズに調理できます。

また、冷凍できる食材はあらかじめ下処理して冷凍しておくと便利です。

子どもが喜ぶメニューを考える時は、彩りや形にも工夫を凝らしてみてください。

食べること自体を楽しい体験にすることが大切です。

子どもと楽しく!「食育」を継続するためのコツ

小川

食育を家庭で継続するためには、どのような工夫が必要でしょうか?

家族全員で食事を楽しむことや、子どもが食に興味を持つようにするためのアプローチについて教えてください。

食事の時間を家族みんなで楽しむ

やよい先生
やよい先生

食育を継続する上で、まず大切なのは、食事の時間を家族みんなで楽しむことです。

共に食卓を囲むことで、子どもたちは食事の楽しさや、家族との絆を感じることができます。

食事の準備や片付けを家族で分担することで、協力する大切さや、感謝の気持ちを育むことができますね。

子どもにも料理に積極的に参加してもらう

小川

では、子どもが食に興味を持つようにするためには、どうしたらよいですか?

やよい先生
やよい先生

子どもが食に興味を持つようにするには、料理に積極的に参加させることが効果的です。

例えば、食材の選び方や、簡単な料理の手伝いをさせることで、食べ物への関心を高めることができます。

また、食材の色や形、味を楽しみながら学べるような活動もよいですね。

野菜を育てる小さな家庭菜園を始めるのも、食への興味を持つきっかけになります。

食育を日常生活に取り入れるためには

小川

食育を日常生活に無理なく取り入れるための実践的なアドバイスはありますか?

やよい先生
やよい先生

食育を日常に取り入れるためには、小さなことから始めることが大切です。

例えば、毎日の食事で「今日はこれが旬の食材だよ」と話題にすることや、食事への感謝を表す「いただきます」「ごちそうさま」を習慣づけることから始めてみてはいかがでしょうか。

また、食に関する絵本を読み、料理番組を一緒に見ることも、食育につながります。

こうした日常の中での自然な会話や活動を通して、子ども自身が食べることの楽しさや大切さを感じることができれば、食育は自然と身についていきます。

まとめ

今回は保育士の高田先生に、「食育の3つのお皿」の役割と、栄養バランスを考えた献立の作り方、忙しい日でも簡単にできる食事とおやつの例、そして食育を継続するためのコツについて伺いました。

「食育の3つのお皿」は、子どもたちが健康的な食習慣を身につけるための非常にシンプルでわかりやすいガイドラインです。

そのガイドラインを活用し、家族全員で食事を楽しむことの大切さや、子どもが食に興味を持つようにするための工夫、日常生活に食育を取り入れるための実践的な方法など、多くのヒントを得ることができました。

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この記事を書いた人

小川愛海
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