【保育園卒園式】思い出に残る卒園式にするための準備と当日の流れ

保育園卒園式は、子どもたちが新たなステージに進むための特別な日です。子どもたちが保育園での経験や成長を振り返り、パパママや先生たちからお祝いの言葉をもらうことで、きっと心に残る思い出の卒園式になることでしょう。もちろん、子どもだけでなく、見守ってきた大人たちにとっても節目となる日で、感傷的になる場でもあります。

そこで本記事では、子どもたちと保護者が保育園卒園式で思い出に残る特別な日を過ごすことができるよう、準備と当日の流れについて、園長先生にインタビューしました!

大日向光先生
みらいく保育園 園長
ひかる先生
幼いころからなりたかった保育園の先生になり二十数年間、市立の幼稚園、認定こども園、企業主導型保育園に勤務し、担任や主任を務めています。”Going my way”をモットーに、自分らしく保育の仕事を楽しんでいます!

卒園式の意義について

yamada
山田

学生ライターの山田です。そもそも保育園卒園式には、どのような意義があるのでしょうか?

大日向光先生
ひかる先生

卒園式は、子どもたちが保育園で過ごした時間を振り返って成長を感じることができる場でもあり、次の新しいステージへ進むことを伝える場でもあります。

yamada
山田

子どもたち自身が成長を感じることができるのは、素晴らしいことですね。ですが、親御さんや先生にとっては、感傷的になる日でもありますよね。

大日向光先生
ひかる先生

そうですね。親御さんたちにとっても私たち保育者にとっても、一緒に過ごしてきた子どもたちや保護者の方々との別れの日であり、感傷的になります。

入場の音楽が流れてくるだけでも涙が流れそうで、子どもたちとの記憶が走馬灯のように思い出されます。お別れはとても辛いのですが、「卒園おめでとう」「新しいところでも大丈夫だよ、頑張れるよ」と子どもたちの門出に向けて明るく送り出すことを心がけています。

yamada
山田

別れは寂しいですが、先生方にお祝いの言葉をかけてもらえると、前向きな気持ちになれますね。

卒園式の準備について

yamada
山田

卒園式の準備について、どのようなことをすればよいですか?

卒園式前に担任の先生と振り返りの時間を作る

大日向光先生
ひかる先生

卒園式の前に担任の先生と、お子さんの成長を振り返る時間を持つことは大切だと思います。

園としては、ここまで一緒に子育てをしてきましたねと、お子さんの成長を一緒に振り返り、「卒園してもつながっていますよ」という気持ちを共有したいと思っています。卒園式当日はゆっくり話す時間がありませんので、その前に時間を作っていただくと、式自体がより感慨深いものになると思います。

yamada
山田

式の当日までに担任の先生とお話しする時間を作ることも大切なのですね。

子どもの制服や衣装を準備する

大日向光先生
ひかる先生

卒園式で着る衣装の準備が必要ですね。制服がある園では制服を着用しますが、制服のない園では、小学校の入学式で着る衣装で参加してもよいでしょう。

記念に残るものを準備するのもおすすめ

yamada
山田

他にも、何か準備することはありますか?

大日向光先生
ひかる先生

気持ちが大事なので、強制することではないのですが、担任を務めていた当時、保護者の方々がコメント付きで子どもたちとの一年間の写真をアルバムにして卒園式の日にプレゼントしてくれたことがありました。

内緒で準備を進めてくれていて、保護者の方々のサプライズに大変感激しました。保護者の皆さまもそれぞれお仕事などでお忙しいと思いますので、無理のない範囲で、記念に残る何かをご用意されてみるのもよいかもしれません。

当日の流れについて

yamada
山田

卒園式当日の流れを教えてください。

大日向光先生
ひかる先生

主な流れは、以下のとおりです。

  1. 在園児と保護者が着席
  2. 卒園児の入場
  3. 先生や園長のあいさつ
  4. 卒園証書の授与式
  5. 来賓のあいさつ
  6. 保護者代表のあいさつ・祝電披露
  7. 在園児からのお別れの歌
  8. 卒園児からの歌の披露
  9. おわりの言葉
  10. 卒園児の退場
yamada
山田

ありがとうございます、一通りの流れがわかりました。退場の際には、何か決まりがあるのでしょうか?

大日向光先生
ひかる先生

決まりはありませんが、退場の際には卒園児が全員で揃って退場することが多いです。

卒園児さんを見送る時に、「これから頑張ってね」という気持ちを込めて周囲は拍手でお見送りします。退場の際、卒園児は卒業証書をもったり、在園児たちが作った手作りの飾り物や花などを持ったりして退場することもあります。

yamada
山田

入園の時から見守っていた子どもたちが卒園式で退場するのを見守るのは、とても感動的な瞬間になりますね。

卒園式の感動的な瞬間

yamada
山田

他に、卒園式での感動的な瞬間はどのような時ですか?

大日向光先生
ひかる先生

卒園証書を受け取る時や、子どもたちが堂々と歌を歌っている時、誇らしげな表情で退場する姿を見る時などは、やはり感動します。

yamada
山田

今話を聞くだけで、感動的な気持ちになることが伝わってきます。改めて、卒園式は子どもたちが保育園で過ごした時間を振り返り、成長を感じられる素晴らしい日なんだと実感しますね。

卒園式でよくある保護者からの質問

Q
卒園式当日に気をつけるべきことはありますか?
A

卒園式は、和やかと言うよりも厳かな雰囲気になります。保護者の方には、式場に入場する時は静かに入場し、座席に着席して子どもたちの成長を振り返るように座ってお待ちいただきたいと考えています。また、挨拶や歌の披露の際には、手を合わせたり、拍手を贈ったりすることで、感謝とお祝いの気持ちを表現しましょう。

Q
卒園式当日の保護者の服装について教えてください。
A

卒園式は、子どもたちも含め、清潔感がありフォーマルな服装を心がけましょう。入学式に着用する服装を卒園式で着ていただくのもよいと思います。

Q
卒園式当日、子どもたちが緊張しないようにするにはどうしたらよいですか?
A

子どもたちが緊張しないようにするためには、親御さんがリラックスすることが大切です。また、保育園では事前に卒園式の練習を行っていますので、どのようにやっているのかお子さんに聞いて、ご家庭でも卒園証書の受け取り方などを練習して、本番で堂々と自信を持ってできるように手助けしてみるのもよいでしょう。

また、子どもたちにとっては「パパママに見守ってもらえていること」が安心につながるので、式の最中に目が合ったらニコッと笑って子どもにエールを送るなどしていただけると、子どもも落ち着けると思います。

Q
もしインフルエンザになって卒園式に出られなかったら、どのような対応を取られますか?
A

以前私がいた園では、担任と園長先生が式の衣装を着てご自宅に伺い、卒園証書を渡すということをさせていただいていました。

体調を崩して出席ができないお子さんもいますが、節目の大切な行事であるので、欠席のまま終わってしまうのではなく、何らかの方法で送り出したいと考えてくれる園が多いと思います。インフルエンザ等で参加できない場合は、園に相談してみましょう。

まとめ

この記事では園長先生に、保育園の卒園式の準備や当日の流れ、卒園式に関するよくある質問など、さまざまな内容について答えていただきました。
子どもや保護者、先生たちの記憶に残るような、素敵な卒園式になるとよいですね!

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この記事を書いた人

yamada
山田怜奈
長野県立大学グローバルマネジメント学科2年の学生ライターです。こどもについてもっと知っていきたいです!

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