【2歳児向け】おやつの時間のねらいとは?栄養士おすすめの手作り簡単おやつレシピ10選もご紹介!

離乳食完了期を過ぎ、食べられるものの種類や量が増え、「おやつの時間」が必要になる2歳前後の子ども。野菜や果物で作られた甘めのものから、パンやおにぎりといった軽食まで、保育園では毎日さまざまなおやつが出されています。

大人にとってのおやつは、ちょっとしたご褒美だったり、ほっと一息つきたい時のお茶うけだったりすることが多いですが、保育園でのおやつの時間には、どんな意味やねらいがあるのでしょう。

また、栄養士さんの献立に基づいた保育園のおやつは、離乳食完了後の子どもにも安心して食べさせることができそうなイメージがあります。そんな栄養豊富で安全なおやつをお家でも食べられたら、パパママも嬉しいですよね。

そこで今回は、管理栄養士の北村先生に、

  • 保育園でのおやつの時間のねらい
  • 【2歳児向け】おうちで簡単!保育園で人気の手作りおやつレシピ10選

をインタビューしました。

えりな先生
みらいく高田 管理栄養士
北村えりな
市内の保育園で9年間給食に携わった後、昨年の4月からみらいく保育園に入職しました。子どもたちの食べたい気持ちを大切にする給食作りを心掛けています。

保育園でのおやつの時間のねらい

yamada
山田

保育園での「おやつの時間」には、どのようなねらいがあるのでしょうか?

えりな先生
えりな先生

保育所における食事の提供ガイドラインよると、保育園でのおやつの時間は、「エネルギー、栄養素、水分の補給の場」「心理的な楽しみの場」「食育の場」であると定められています。一つずつ解説していきますね。

参考:保育所における食事の提供ガイドライン(平成24年度版)

エネルギー、栄養素、水分補給の場

えりな先生
えりな先生

幼児の胃袋は大人の1/3程度しかないため、一食あたりで補えるエネルギーも少なくなります。また、運動量が多く代謝もよいので、エネルギーの消費量も激しいです。


そのため、1日3回の食事だけでは足りない栄養素やエネルギー、水分を補給する「補食」としておやつを食べる必要があります。

心理的な楽しみの場

えりな先生
えりな先生

美味しいおやつを食べながらお友達や先生と過ごす時間は、子どもが楽しみながら社会性を育むことができます。


おやつの時間そのものを楽しみにしている子どもも多いので、喜びやわくわくをみんなで共有できる特別な時間です。

食育の場

いま食べているおやつに対して「何からできているのかな?どうやって作ったのかな?」と子どもが考え、学ぶ食育の場としての役割があります。

また、子ども自身でおやつを手作りすることで、調理への興味・感心も高まります。

yamada
山田

2歳前後の子どもに特に不足しがちな栄養素はありますか?

えりな先生
えりな先生

一概には言えないですが、苦味が強いなど味が理由で野菜を嫌う子どもや、うまく噛めないという理由で肉や魚が苦手な子どもが多いです。タンパク質・ビタミン・ミネラルが不足しがちです。

【2歳児向け】おうちで簡単!保育園で人気のおやつレシピ10選

yamada
山田

お家で作れる簡単おやつのレシピを教えてください。

えりな先生
えりな先生

離乳食を卒業し、幼児食に慣れてきた2歳の子どもを対象に、栄養価の高いおやつや、時短おやつなど、さまざまなレシピをまとめました。

いつもおうちにある食材ですぐできるものもあります。ぜひ作ってみてください!

揚げバナナ

えりな先生
えりな先生

バナナはエネルギー量が多く、食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルなど子どもの成長に欠かせない栄養素がバランスよく含まれています。

消化吸収もよいので、おやつとしてとても優れた食材です。

材料 (4人分)
バナナ 2本
ホットケーキミックス 100g
牛乳 30ml程度

  1. ホットケーキミックスと牛乳を混ぜ、バナナを子どもが食べやすいサイズに切り、ホットケーキミックスに絡ませ170℃に熱した油できつね色になるまで揚げます。

スティック大学芋

えりな先生
えりな先生

食物繊維が豊富で知られるさつまいも。保育園のお芋掘りで採れたさつまいもで作ってあげるのもよいですね。

材料(5人分)
さつまいも  1本(約200g)
サラダ油  大さじ2
砂糖 大さじ3
醤油 小さじ1
水 大さじ1
黒いりごま 小さじ1

  1. さつまいもは子どもが食べやすいサイズに切り、水にさらします。水気を残したまま、耐熱皿に入れラップをして600wのレンジで3分加熱。
  2. 取り出したさつまいもを、油を熱したフライパンに入れて揚げ焼きします。
  3. さつまいもを一旦別皿に移し、フライパンの余分な油を拭き取ってから、砂糖、醤油、水を入れて余熱で煮詰めます。
  4. 再度フライパンにさつまいもを入れて火をかけ、たれを絡めてから黒いりごまを振ります。

にんじんマフィン

えりな先生
えりな先生

にんじん嫌いの子どもにもおすすめです。卵不使用なので、卵アレルギーの子どもでも安心して食べられます。

材料(8号カップ約5個分)
にんじん 80g
ホットケーキミックス 100g
バター 40g
ヨーグルト 40g
砂糖 15g

  1. 溶かしたバターと砂糖をよく混ぜてから、すりおろしたにんじんを加えてさらによく混ぜます。
  2. ホットケーキミックスとヨーグルトを加えてさっくり混ぜ、型の6〜7分目くらいまで流し入れ、170℃に熱しておいたオーブンで12〜15分ほど焼きます。

ごろっごろさつまりんご

えりな先生
えりな先生

さつまいも×りんごの美味しくて栄養価が高いケーキ。小さく切り分けて手掴みで食べられるのもポイント。

材料(6人分)
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 5g
さつまいも 100g
りんご 80g
卵 1個
牛乳 大さじ2
ヨーグルト 大さじ3

  1. さつまいもを1㎝角に切って水にさらしてから、600wのレンジで4分加熱。りんごも1㎝角に切っておきます。
  2. 卵、牛乳、ヨーグルトを混ぜてから、薄力粉とベーキングパウダーを入れてさらに混ぜます。
  3. さつまいもとりんごを入れて混ぜ、型に6〜7分目まで入れてトントンと軽く容器を叩いて空気を抜き、180℃に熱しておいたオーブンで30分焼きます。

お麩チーズラスク

えりな先生
えりな先生

材料も手間も少なく出来る簡単おやつです。色のついたお麩や、お花の形のお麩などで作って見た目を可愛らしくしてあげるのもおすすめですよ。

材料(4人分)
お麩 30~40個
粉チーズ 小さじ1
バター 小さじ2

  1. お麩に溶かしたバターを絡め、粉チーズをまぶしてから、1000wのオーブントースターで2分ほど焼きます。

ちんすこう

えりな先生
えりな先生

材料3つだけの簡単レシピです。ご当地おやつは、その土地についてのおしゃべりも弾みますね。

材料(6人分)
薄力粉 170g
砂糖 70g
サラダ油(本当はラード) 70g

  1. サラダ油の入ったボウルに砂糖をふるって入れてから混ぜ、さらに薄力粉をふるって入れ、ゴムベラで切り混ぜ、最後に手で押して生地をまとめます。
  2. ラップに挟んで、1㎝厚に伸ばし、食べやすいサイズの型で抜いて、170℃に熱しておいたオーブンで18分ほど焼きます。

煮干しごまチップ

えりな先生
えりな先生

子どもの成長に欠かせないカルシウムたっぷりの健康おやつです。ポリポリとした食感は子どもだけでなくパパママにも大人気!

材料(5人分)
食べる煮干し 50g
白いりごま 大さじ2
水 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1

  1. フライパンに煮干しを入れて弱火で乾煎りして皿に移します。
  2. 水、しょうゆ、砂糖をフライパンに入れ、ふつふつと煮立ってきたら煮干しを入れて白いりごまを加えて絡めます。

マカロニきな粉

えりな先生
えりな先生

保育園の定番おやつ。色んな形のマカロニを使えば、見た目も楽しめます。

材料(5人分)
マカロニ 75g
きな粉 20g
砂糖 20g
塩 0.5g

  1. マカロニを茹で、しっかりお湯切りしてから冷まします。きな粉と砂糖と塩を混ぜてから、マカロニを加え、馴染むよう混ぜます。

オレンジゼリー

えりな先生
えりな先生

食物繊維が豊富な寒天を使った、暑い夏におすすめのひんやりレシピです。ジュースの種類や流す型でアレンジ自在に。

材料(5人分)
オレンジジュース 100g
みかん缶 100g
砂糖 25g
水 200g
粉寒天 2g

  1. 鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてよく溶かします。
  2. 砂糖を加え、溶けたら火を止めてオレンジジュースとみかんを入れ、よく混ぜ合わせたら型に流し、冷蔵庫で冷やし固めます。

五平餅

えりな先生
えりな先生

長野県をはじめとした中部地方の郷土料理です。木製スティックに刺して作るのも、手が汚れないのでおすすめです。子どもがスティックを食べてしまわないよう注意してください。

材料(6本分)
米 1.5合
もち米 0.5合
味噌 大さじ2
砂糖 大さじ3
みりん 小さじ2

  1. 米ともち米を洗い、いつも通りの水の量で炊きます。
  2. 炊けたご飯を潰し、食べやすい大きさに丸め、砂糖、みりんを混ぜておいた味噌を塗って、200℃に熱したオーブンで10分ほど焼いて表面に焼き色をつけます。
えりな先生
えりな先生

今回ご紹介した以外にも、保育園ではさまざまな種類のおやつを手作りしています。おやつのレシピを配布している園もありますので、「保育園で出たおやつを作ってみたい!」という方は、栄養士や保育士に気軽に聞いてみてくださいね。

まとめ

保育園でのおやつの時間は、2歳前後の子どもに不足しがちなエネルギーや栄養素を補給する時間であり、みんなと一緒に楽しみながら食についても学べる、子どもの心と身体の成長にとってとても大切な場であることがわかりました。
栄養士おすすめの簡単レシピを参考に、ぜひおうちでも手作りおやつを楽しんでくださいね!

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この記事を書いた人

金子詩奈
長野県立大学健康発達学部こども学科1年の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!

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