子どもが朝ごはんを食べないと、心配になったり、悩んだりしてしまうかもしれません。
食べたとしても量が少ないと、もっと食べさせた方が良いのかな、食べさせるものを変えた方が良いのかなと悩んでしまうものです。
ここでは子どもの朝ごはんについて、長野市保健所健康課 母子保健担当 保健師の関谷紗希さんにお話を伺いました。記事の後半では、ぶどうパンなどの糖分が含まれるパンを子どもに与える場合の注意点もお伝えしています。ぜひ参考にしてみて下さい。
保健師 関谷紗希さん
子どもの成長・発達を支えられるように、今できることは何かを保護者と一緒に考えながら相談できる窓口を目指している。
目次
子どもにとって朝ごはんは重要でしょうか?
朝ごはんの重要性について教えてください。
朝ごはんは、午前中に体を動かすためのエネルギーとなります。
エネルギーになるだけではなく、朝ごはんを食べることで内臓を目覚めさせ、消化や代謝といった体のリズムを整えることにとても関係しています。
また、朝ごはんを食べて体をしっかり起こすことで、頭がさえて、集中力や学習能力が高まると言われています。
朝ごはんを食べることで、1日を元気に始められるのですね。
朝ごはんが苦手な子どもが多いのは、どうしてでしょうか?
朝ごはんが苦手な子どもが多いように感じますが、理由があるのでしょうか?
お子さんに限らず、起きてすぐは食欲が湧かないものです。ですので、朝ごはんを食べるのが難しい場合もあるかもしれません。
私たち人間には、太陽のサイクルに合わせて朝日が昇ったら活動し、夜暗くなったら眠るという体のリズムがあります。
このリズムは、私たちの頭の中にある視床下部が司っていると言われていますが、その機能は生後3ヶ月から働き始めて4歳までに完成すると言われています。生活リズムは、子どもの成長や発達の基盤になりますが、子どもの力だけでは上手くつくることができないと考えられています。
朝、明るい光を入れるためにカーテンをしっかり開け、子どものお着替えや顔を洗う手伝いをして、しっかり起こす手助けをすることが大切です。
生活リズムをしっかり整えるには?
生活リズムは、どうやって整えたらいいでしょうか?
生活リズムを整えるためには、まず朝早く起こすことから始めることが大切です。
人間は、朝に光を浴びてからおよそ14時間後に、眠たくなるホルモンが自然と出ると言われているので、しっかり朝の光を浴びるのが、生活リズムを整えることにつながります。
生活リズムのためには、起こしてあげることも大事なんですね。
はい。子どものためを思って、前の日が例え遅かったとしても、まずは切り替えるために、朝はしっかり起こしてあげましょう。
朝、積極的に食べさせたい主食ってどんなものがありますか?
朝ごはんの主食ですが、ごはん・パン・コンフレークといろいろありますが、特に積極的に食べさせた方がいいものはありますか?
炭水化物の中でも、消化にかかる時間に違いがあります。
パンに比べてご飯はゆっくりと消化吸収します。そのため血糖値の上昇が緩やかになり、腹持ちも良くなるとされているんです。
食パンや菓子パン、朝ごはんにあげても大丈夫?
うちの子はパンが好きで、親も手軽にあげられるので与えてしまいがちです。
中でも、ぶどうパンなどの糖分が含まれるパンなどは、こんなにあげて良いか迷ってしまいますがどうでしょうか?
まずは、食パンと菓子パンでは使っている砂糖の量に違いがあることに注意しましょう。
子どものすい臓はまだ未熟です。大人と同じ量の砂糖を摂った時に、子どもの体では、大人の血糖値の4倍にもなります。
子どものすい臓が無理なく処理できる砂糖の量は、1~2歳で5g以下、3~5歳で10g以下と言われています。
砂糖はパン以外からも摂る機会があると思うので、1日の食事や間食の中で砂糖の量を調節できると良いですね。
まとめ
ここまで、子どもの朝ごはんについて、長野市保健所健康課 母子保健担当 保健師の関谷紗希さんにインタビューした内容をお伝えしました。
子どもに朝ごはんを食べてもらう際に、参考にしてみて下さい。
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