保育士資格はどう取得する?保育士がスキルアップできる資格もご紹介!

保育士資格は高校を卒業後、専門学校や大学へ進学し卒業と共に取得することができますが、実は社会人になってからでも取得が可能であることをご存知でしょうか?

今回は保育士資格の取得方法について、保育に興味を持つ高校生が保育士のやよい先生にインタビューしました。
この記事を読むと、次の3つがわかります。

  • 保育資格を取得する方法
  • 資格がなくても保育の現場で働ける「保育補助」の仕事とは?
  • 保育士資格取得後のスキルアップの重要性

自分に適した資格取得方法やスキルアップ資格はどれか、ぜひ参考にしてみてくださいね!

やよい先生
みらいく高田副主任
やよい先生
みらいくに入職して5年。2人の子育てをしながら働いています。自身の子育てに悩みは尽きませんが、かわいいみらいくの子どもたちに癒されながら、毎日愛情120%!!楽しく過ごしています。

保育士資格を取得する方法

takahashi
高橋

保育に興味がある高校生です。
色々な情報を見たり聞いたりしていますが、保育士になることをまだ迷っていて、決めることができずにいます。保育士資格を取る方法は、学校へ通うしか方法がないのでしょうか? 

やよい先生
やよい先生

将来どんな仕事につきたいか学生のうちに決めることは、とても大変ですよね。

いろいろなお仕事がある中で、保育士を目指そうと思って頂けたこと、まずは保育士としてとてもうれしく思います!さて、保育士資格を取る方法ですが、大きく2つあります。

1.   資格取得を目指して学校へ通う

やよい先生
やよい先生

保育士になるには、保育士資格を取得する専門学校や大学・短期大学への進学が一番近道かもしれません。

私は短期大学の出身で、卒業と共に保育士資格と幼稚園教諭二種免許を取得しました。

厚生労働省から保育士養成施設の指定を受けている学校であれば、国家試験を受験しなくても卒業と同時に保育士資格を取得することができます。

2.   通信教育で自己学習をする

働きながら通信教育で学習を進め、国家試験を受験し資格を取得する方法もあります。
その場合、通信教育講座もしくは通信制大学の授業を受講する形になります。

やよい先生
やよい先生

働きながら通信教育を受けるのは、モチベーションの維持や自己管理、計画性などが必要になるので大変かと思いますが、仕事をしながら勉強できるというのは大きなメリットですね。

ただ、通信教育講座と通信制大学の受講では、かかる費用や授業内容にかなり差があります。

通信教育講座は3~8万円、通信制大学だと100万円程度かかるようです。

それに加えて、自分で手続きをして国家試験を受験する必要があります。保育士試験の合格率はかなり低く、20%程度と言われています。科目も多く、9科目すべてを6割以上取る必要があるので、しっかりと計画的に学習を進める必要があるでしょう。

やよい先生
やよい先生

以上のように、保育士資格の取得には2つの方法があります。

takahashi
高橋

通信講座は安くて取り組みやすいですが、デメリットはありますか?

やよい先生
やよい先生

通信制大学だと大学に籍を置いて先生に質問しながら学びを進めることができますが、通信教育講座だと一人で学ぶことになります。そのあたりの学びの差は大きいかもしれません。

takahashi
高橋

現場に入ったとき、通信講座で資格を取った人は不利になりますか?

やよい先生
やよい先生

私が働くみらいく高田でも、実務経験がないけれど保育現場で働いている先生はいます。

働きだした当初は保育実習を受けていない分、戸惑いがあるように見受けられましたが、長年働くことで保育現場を実体験として経験し、とても良い先生になっていらっしゃいますよ。

資格がなくても保育の現場で働ける「保育補助」の仕事とは?

takahashi
高橋

保育園見学へ行ったとき、「保育補助」という仕事をしている方がいらっしゃいました。保育士とはどのような違いがあるのでしょうか?

やよい先生
やよい先生

保育補助とは、保育士の業務をサポートするお仕事です。

クラス運営を行うのではなく、保育活動の準備や子どもの生活の手助けなどのサポートをしていただき、資格がなくても勤務することができます。

資格はないれけど「子どもが好きで子どもと関わる仕事がしたい」という方や、「子育て経験や知識を活かして働きたい」という方が多いですね。

ただし、子どもと関わり命を預かる職員の一人として働くので、もちろん責任は伴います。

【保育補助の主な業務】

  • 清掃や整理などの環境整備
  • 食事やおやつの準備・片付け
  • 決められた制作物や配布物の準備
  • 登園や降園の子どもの介助
  • 午睡の準備や寝かしつけ、見守り
  • 活動の準備や片付け など

【保育士との違い】

  • クラス運営を行わない
  • 保護者対応など育児相談を行わない
  • 保育計画を立てない
  • 主体的にはイベントの計画や制作などを行わない など
やよい先生
やよい先生

保育士が円滑に保育を進められるよう、保育全体のサポートをするのが保育補助の主な仕事となります。

保育補助の働き方としては、フルタイム勤務のほかパート・アルバイトも多いので、「子どもが保育園に行っている間だけ働きたい」という方も勤務しやすく、生活スタイルに合わせて柔軟な働き方ができるケースも多いです。

やよい先生
やよい先生

保育士を目指しながら保育補助として勤務をしている方もいます。

仕事をしながら学習を進めるのは大変ですが、教科書だけの学習よりも実践しながらの方が理解は深まると思います。実際に保育士として勤務が始まった際には、保育補助をしてきた経験が活きるのではないでしょうか。

takahashi
高橋

なるほど、保育補助は良い制度ですね!先生が多くなるのは子どもにとっても良いのではないかと思いました。

やよい先生
やよい先生

そうですね。保育士の立場からしても補助の先生がいると助かります。

担任として子どもを安心して見られるようにサポートをしてもらえるので、本当にありがたい存在です。

保育士資格取得後のスキルアップの重要性

takahashi
高橋

保育士資格を取得後も、子どものためにできることや保育の知識を高めるために勉強している先生も多いと伺いました。実際にどのような勉強をされているのでしょうか?

やよい先生
やよい先生

時代や社会情勢により保育士へのニーズが多様化して、より質の高い保育を求められるようになってきています。

スキルや知識をさらに高めるため、保育士向けの研修会や園内研修などが行われています。

全国各地で開催される研修会は参加する保育士の経験年数に合わせ、乳児保育・幼児教育などの専門的なキャリアアップ研修から、救急救命法や虐待防止、食育、保護者対応、病児保育、リトミック、体育運動指導、英語教育、カウンセリング、マネジメントなど様々なものがあります。

やよい先生
やよい先生

勤務する保育園によっては、研修の参加を勧めてくれたり、出張として手配してくれたりする場合もありますが、自主的に有休を取り参加している保育士も少なくありません。

今現在はディスカッションを通して保育士が意見交換をする機会が少なくなっていますが、最近では参加形態がオンラインの場合もあります。保育に関連する講師の講演会を聞くことでも、十分にスキルアップが可能です。

やよい先生
やよい先生

常に新鮮な情報を得て、保育のプロとしてやりがいや自信を高めていくには、学習を重ねていくことは大切だなぁと私自身も感じています。

takahashi
高橋

スキルアップに必要な研修は、どうやって調べるのですか?

やよい先生
やよい先生

専門的なキャリアアップの研修は、市区町村や都道府県に加え、認定を受けている団体なども主催しています。保育園で働いていると研修のお知らせが来ますが、場合によっては自分で関係機関のHPページなどを調べてみると良いかもしれませんね。

takahashi
高橋

研修の中でディスカッションなどするということですが、研修はどんな内容のものが多いですか?

やよい先生
やよい先生

以前は講義形式のものが多かったイメージです。
しかし現在は研修の内容によって他園の取り組みを調べたりグループディスカッションをしたり自ら主体的に関わる・発信するような研修が増えていると感じます。いろいろな人と関わって、各園の方針を知ったり、保育士さんの考えを聞けたりするのは勉強になりますよ。

takahashi
高橋

確かに、とてもためになりそうです!

保育士資格取得後のスキルアップにおすすめの資格

takahashi
高橋

そのほか、おすすめの資格があれば教えてください!

やよい先生
やよい先生

はい、保育士資格取得後のスキルアップのために私がおすすめする資格を6つご紹介しましょう。

1. チャイルドマインダー

イギリス発祥の「家庭的・少人数保育の専門家」のことです。
子ども一人ひとりに寄り添った保育を実践したい人におすすめです。
自宅や家庭に訪問して、乳児や小学生まで幅広い年齢の子どもと関われる資格になります。

やよい先生
やよい先生

通信講座などで養成講座を受け、試験に合格する必要があります。

2. 育児セラピスト

育児の専門家と呼ばれる資格です。
保育士は子育てをする保護者を援助しながら見守る仕事でもあるので、保育士のスキルアップにおすすめです。

やよい先生
やよい先生

子どもの発達に関する知識や保育現場で役立つスキルをはじめ、育児相談に必要なスキルを身につけられます。

3. 絵本専門士

絵本の読み聞かせに関する高度な表現力や技術を学べます。

やよい先生
やよい先生

約6か月の講座を受講する必要があります。

4. ベビーサイン講師

ベビーサインとは、言葉が話せない赤ちゃんとジェスチャーや手話を使ってコミュニケーションをとる育児手法です。保育中に赤ちゃんとコミュニケーションをとれるだけでなく、保護者にも手法を伝えられるところがおすすめです。

やよい先生
やよい先生

6日間の講師育成プログラムを受講した後、試験に合格すると資格が取得できます。

5. リトミック指導者

リトミックとは、音楽に合わせて体を動かす音楽教育の一つです。取得するにはピアノの技術が必須になります。保育現場でも使いやすく、自分の強みとしてアピールしやすいです。
専門機関やスクールに通ったり、研修や講座、通信で学んだりすることで資格取得が可能です。

やよい先生
やよい先生

ただし、レベルや学ぶ時間もそれぞれなので、自分の目的に合わせて取得方法を決めていくものになります。

6. 食育スペシャリスト

食に関する専門の知識を身に着けた「食育を伝えるスペシャリスト」です。食育計画を作成したり、保護者支援として食についての知識を伝えたりするのに役に立ちます。

やよい先生
やよい先生

試験に合格することで取得可能です。

まとめ

保育士資格の取得方法について、卒業と同時に資格取得ができる学校への進学だけでなく、通信教育講座や通信制大学で学ぶ方法もあるとわかりました。

保育士資格を取得した後も、様々なスキルを高めることが大切です。
勤務している保育園によって状況は変わりますが、得意や興味のある分野を伸ばせば、報酬のアップも目指せるかもしれません。

保育士資格を取得したあとは、幅広い視野を持つ保育士を目指し、研修に参加したり資格の勉強をしたりして、ぜひスキルアップしていって下さいね!

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この記事を書いた人

takahashi
高橋慧
長野高校2年の学生インタビュアーです。様々な面から教育について学んでいます。子育てする方も子どもも笑顔になれるような情報をお届けしたいと思っています!

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