赤ちゃんが耳の後ろをかく原因とは?家庭でできる症状別の対処法

赤ちゃんが頻繁に耳の後ろをかいていて、心配になることはありませんか?
耳だれ、じゅくじゅく、ただれになっていると、より不安な気持ちになりますよね。

そこで今回は、赤ちゃんが耳の後ろをかく原因や、家庭でできる症状別の対処法について、看護師のなつみ先生に教えていただきました。

この記事を読むと、次の3つがわかります。

  • 赤ちゃんが耳の後ろをかく理由
  • 耳だれ・じゅくじゅく・ただれなどの症状別の対処法
  • 耳を清潔に保つ!洗い方・拭き方・ケアのしかた

赤ちゃんの耳の後ろが心配になった時、ぜひ参考にしてみてください。

みらいく高田 看護師 
なつみ先生
病児保育室「おひさま」に勤務して4年目。病気のときにも、安心して利用してもらえるように、一人ひとりによりそった保育看護を行っています。

赤ちゃんが耳の後ろをかくのはなぜ?

金子

こんにちは!保育学生のしいなです。子育ての不安を解消するお手伝いができるように、今日はたくさん教えていただきたいと思っています!

Q. 赤ちゃんが耳の後ろをかくのは、なぜなのでしょうか?

なつみ先生

A. 赤ちゃんが耳の後ろをかく原因として、次の3つがあげられます。

  1. 赤ちゃんの遊び
  2. 皮膚トラブル(かゆみなどの不快感がある時)
  3. 中耳炎などの病気

①赤ちゃんの遊び

なつみ先生

生後数ヶ月の赤ちゃんは、自分の身体をあちこち触ることで感触を楽しむと同時に、手や足などの部位があることを自分で認識するようになっていきます。

耳は手や足とは違う感触なので、つい面白がって触ってしまうという、赤ちゃん自身の遊びである可能性も考えられます。赤ちゃんの爪が長いと、傷つく恐れがあるので、こまめに爪をケアしてあげてくださいね。

②皮膚トラブル(かゆみなどの不快感がある時)

なつみ先生

頭部や耳周辺の皮膚に何らかのトラブルがあり、かゆみが生じていて、赤ちゃんなりにストレスを感じて耳の辺りをかきむしっていることもあります。

赤ちゃんはまだ細かい動きができず、感覚も鈍いため、ピンポイントでかくことができません。頭部や耳周囲の皮膚トラブルがないか、注意深く観察してみましょう。

③中耳炎などの病気

なつみ先生

子どもは、耳の構造的に中耳炎にかかりやすいです。風邪をひいて鼻水が多いときに、細菌やウィルスが入り中耳炎になります。

また、母乳やミルクを飲ませたあと、すぐに横に寝かせると胃の内容物が鼻の方まで逆流してしまうことでも中耳炎が起こります。

なつみ先生

授乳後はしっかりゲップをさせてください。

湿疹・ただれ・じゅくじゅく・耳だれなどの症状別の対処法

耳周りの湿疹の対処法

金子

Q. ぶつぶつが出ています。放っておいて大丈夫でしょうか?

なつみ先生

A. 清潔にして保湿を行っても改善が見られないようでしたら、病院を受診しましょう。

ぶつぶつ(湿疹)には、ミルクなどの汚れによる接触性皮膚炎や、洗いすぎによる乾燥性皮膚炎、良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎があります。

赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗をかきやすいです。耳の後ろを清潔に保ち、入浴後に保湿をしっかりしてあげることで、ぶつぶつやかゆみがおさまることもあります。
反対に、体が温まることでかゆみが増すこともありますので、その場合はかゆみが強い場所を少し冷やしてあげましょう。

金子

Q. 耳の後ろがひっかき傷だらけです。病院に行ったほうがよいでしょうか?

なつみ先生

A. 何かの原因でかいてしまったとしても、傷ができてしまうとさらに傷自体がかゆみを生じさせてしまいます。早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。

じゅくじゅくなどができて皮膚トラブルが悪化する前に、早めに健常な皮膚に戻してあげることが大切です。

耳の後ろのただれの対処法

金子

Q. 耳の後ろがただれています。赤ちゃん自身もかゆみか痛みで泣いていて、心配です。

なつみ先生

A. かゆみや痛みがなかなか治らない時は、悪化を防ぐため小児科や皮膚科を受診しましょう。冷たいガーゼなどで患部を少し冷やしてあげると、かゆみや痛みが和らぐこともあります。

耳の後ろのじゅくじゅくの対処法

金子

Q. 耳の後ろがじゅくじゅくしています。耳の周辺にかさぶたもできていて、気になります。

なつみ先生

A. 生後1~2ヶ月頃は、皮脂が過剰に分泌されることによって起こる、乳児脂漏性湿疹という皮膚炎になりやすいです。

額や頭部、首周囲、耳の周辺、股部、脇の下など皮脂線の多い場所にできやすく、湿疹はカサカサしたものからじゅくじゅくしたもの、かさぶたが付着するものなど、さまざまです。

なつみ先生

赤ちゃんの肌が傷つくので、かさぶたを無理にはがすことはやめましょう。

オイルパックの要領で、入浴前にベビーオイルをガーゼに浸したものでかさぶたをふやかしてから、普段と同じように泡でシャンプーすると、自然と取れることがあるので試してみてください。正しくスキンケアすれば、それだけで改善することもあります。

症状がひどい時は、病院での治療が必要になってきます。ひっかき傷などが感染して化膿している場合もあります。心配でしたら、小児科や皮膚科を受診しましょう。

耳だれの対処法

金子

Q. 耳だれしています。どうしたらよいでしょうか?

なつみ先生

A. 耳だれが、耳の穴から出ているのか、耳の穴以外から出ているのか、よく観察してください。

耳だれの他に、発熱や鼻水、耳を気にして触る、機嫌が悪い、聴こえにくいなどの様子があったら、中耳炎の可能性がありますので、小児科や耳鼻科で耳の診察を受けることをおすすめします。患部を少し冷やしてあげることで痛みがひく場合もあるので、試してみてください。

なつみ先生

耳だれは時間がたつと固まってしまうので、ぬるま湯を湿らせて絞ったガーゼで、なるべくこまめに拭き取るようにしましょう。

寝るときは耳だれが出る耳を下に、横向きに寝かせてあげてください。

赤ちゃんに耳掃除は必要?

金子

Q. 赤ちゃんの耳掃除はしたほうがよいですか?

なつみ先生

A. 耳の入り口に出てきているものは、お風呂上りにベビー用の綿棒で軽く拭き取ってあげてください。

奥の耳垢は自然に外に押し出されてくるので、奥まで綿棒を入れる必要はありません。

特にトラブルがない場合、1歳未満の赤ちゃんには耳掃除をする必要はないと言われています。
耳の中に耳垢がたくさんつまっていて心配でしたら、耳鼻科でも耳掃除をしてくれますので受診してみてください。

耳を清潔に保つ!洗い方・拭き方・ケアのしかた

金子

Q. 赤ちゃんの耳の後ろは日頃から丁寧に洗ったほうがよいと聞きました。洗い方のコツはありますか?

なつみ先生

A. まずは赤ちゃん用の石鹼をよく泡立てて、もこもこの泡を作ります。続いて、その泡を手にとり、耳の後ろの肌につけます。湿疹が出ている部分があれば、そこも含めやさしく触れていきます。

泡で丁寧に洗ったら、ぬるま湯で泡を流しましょう。シャワーや桶のお湯で流すと耳の中に入る恐れもありますので、くれぐれも耳の中に入らないように、そっと泡を流すのがポイントです。

赤ちゃんは代謝がよく汗をかきやすいため、耳の後ろも忘れずきちんと洗うことが大切です。

金子

Q. 耳を洗ったあとは、どう拭いたらよいでしょうか?症状が出ているところは、少し痛そうで…。

なつみ先生

A. ごしごし拭くと湿疹や耳の傷に触れてしまうため、赤ちゃんが痛がる可能性があります。
やわらかいガーゼを用意して、耳の凹凸に合わせて軽く押さえるようにして、水分を拭き取りましょう。

金子

Q .水分を拭き取ったあとは、そのままで大丈夫ですか?ベビーローションなどを塗ったほうがよいでしょうか?

なつみ先生

A. そうですね。水分が拭き取れたら保湿をしましょう。保湿剤は、時期に合わせて選び分けするとよいです。乾燥しやすい冬は、ワセリンやベビーオイルを。汗をかきやすい夏は、サラサラしたベビーローションがおすすめです。

また、病院で軟膏などの外用薬が処方されたら、周囲の皮膚と区別がつかなくなるまで、優しくしっかり塗りましょう。かゆがらなくても、赤みやぶつぶつがある場合は、外用薬の使用が必要です。

軟膏やクリームの場合は、大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で、大人手のひら2枚くらいの面積を塗ることができます。塗る量の参考にしてみてください。きちんと保湿をすることで、アトピーの予防・改善にも役立ちます。

まとめ

今回は、赤ちゃんが耳の後ろをかく原因や、家庭でできる症状別の対処法について、看護師のなつみ先生に教えていただきました。大事な赤ちゃんが、いつも耳の後ろを強くかいていたり、肌にじゅくじゅくやぶつぶつができたりすると、心配になりますよね。

耳の後ろをかく原因は、実にさまざま。赤ちゃんの皮膚は薄くて、デリケートです。その分、湿疹やかゆみも出やすいです。心配なときは、病院を受診しましょう。薬を処方されるだけでなく、お子さんに合った家庭でできるケアについても教えてもらえます。

この記事では、家庭でできる症状別の対処法や、耳の後ろを清潔に保つ方法について紹介しました。
赤ちゃんの症状にあてはまるものを参考に、ぜひご家庭で取り組んでみてください!

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この記事を書いた人

金子 詩奈
長野県立大学健康発達学部こども学科1年の学生ライターです。大学では日々保育について勉強中。少しでも子育ての役に立つような情報をお届けしたいと思っています!

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