投稿日:2026年6月29日
カテゴリー:保育みらいフォーラム
2026年6月20日(土)13:00〜15:00 / 長野短期大学 A21教室
レポート:保育みらいフォーラム学生実行委員会 中山こころ
久しぶりに、同じ部屋で
6月20日、土曜日の午後。
いつもはZoomの画面に並んでいた顔が、今日は同じ部屋にありました。
長野短期大学のA21教室に、実行委員8名が集まりました。久しぶりの対面です。画面越しだと聞き取れなかった小さなつぶやきや、誰かが笑ったときの空気の動きが、すぐ隣で感じられる。それだけで、会議の温度が少し違って感じました。
思えば、この長野短期大学は、1月のキックオフイベントを開いた場所でもあります。「技能とは何か」という問いから、すべてが始まった教室。あの日と同じ建物に戻ってきたことが、今回の会の意味を、静かに方向づけていた気がします。
この日は、長野放送(NBS)さんの取材も入っていました。
でも今回のテーマは、「きれいな発表会」ではありませんでした。
「今、自分たちがどこにいるのか」——その現在地を、初心に立ち返りながら、みんなで言葉にする時間にしたい。そういう回でした。

「4つの視点」が、「4つのレンズ」になっていた
会の前半では、論文紹介チャレンジの共有がありました。
これは、このフォーラムの理論的な土台をしっかり作るために、みんなで論文を読み込んできた取り組みです。そこから見えてきたのが、保育を捉えるための「4つのレンズ」でした。
1つ目は、関わり/応答。子どもとどう関わり、どう応えるか。
2つ目は、安心。子どもが安心できる環境をどうつくるか。
3つ目は、判断。正解のない場面で、どう考え、どう動くか。
4つ目は、積み重ね。日々の小さな実践を、どう重ねていくか。
これを聞きながら、私はあるものを思い出していました。
1月のキックオフで、グループワークから浮かび上がった「4つの視点」です。参加型のイベント設計、保育技能の可視化、広げたい対象、子育てしやすい未来——あのとき私たちが、まだ手探りで言葉にしたもの。
あの4つは、現場の感覚から生まれた直感でした。
そして今回の4つのレンズは、論文という研究の裏づけを得て、理論として立ち上がってきたもの。
直感から始まった問いが、半年をかけて、根拠のある言葉に育っていた。
「初心を振り返る」というのは、ただ懐かしむことじゃない。最初に感じたことを、いま手にした理論で捉え直すこと。今回の論文チャレンジは、そのための時間だったのだと思います。
会場が、一気に「具体」になった
今回いちばん時間を使ったのは、HCB(保育クリエイティブバトル)当日の会場の話でした。
これまで「9月5日・6日」という日付はあっても、どこで何をするかは、まだぼんやりしていました。それが今回、スクリーンに映した会場の見取り図を囲みながら、一気に輪郭を持ちはじめました。
展示は食堂で。1日目の夕方からは、そのまま交流会の会場にする案。大きな荷物の搬入があるので、1階の食堂が希望です。
縁日と信州ブレイブウォリアーズさんのコラボブースは、アリーナで。
HCB本体は、講堂で。
交流会と高校生の控え室は、A31に。
見取り図を指でたどりながら、議論はとても「細かい」ところまで及んでいました。
授乳室はどこにするか。救護室は健康管理室を使えないか。実行委員の荷物はどこに置くか。親子連れは、どの入口から入ってくるのか。
来てくれるのは、子どもを連れた家族です。授乳室がない、休む場所がない、では、安心して過ごしてもらえない。
さっきの「4つのレンズ」でいえば、まさに安心のレンズが、会場づくりそのものに現れている。理念と実務が、別々のものではなく地続きなんだと、この細かい議論を通じて実感しました。
会場が変わるので、企画書を新しく出し直すこと。会場の使い方は大学の担当の方に直接相談すること。そうした段取りも、その場で確認されていきました。
ウォリアーズ企画と、7つの縁日ブース
外部との連携も、具体的になってきました。
9月5日には、信州ブレイブウォリアーズさんとの大学コラボブース。バスケットボールで子どもたちが遊んだり、ブレアーくんの塗り絵をしたり、ドリームマップを描いたり。子どもが体を動かして、手を動かして、未来を思い描く——そんな時間になりそうです。
縁日コーナーは、担当する7つのブースが決定しました。
ここで、ひとつ大事な問いも出ました。
「縁日に立つ保育士さんと、来てくれた参加者の関係性は、どうなるんだろう?」
ただお店として運営するのか、それとも保育士さんならではの関わりが生まれる場にするのか。この問いは、まだ答えが出ていません。でも、こうやって「関係性」を問い直そうとすること自体が、このフォーラムらしいなと思いました。
ボランティアの募集も始まります。展示は4日から、HCBは5・6日。長野県立大学では太田先生からポータルに情報が流れ、清泉大学では募集フォーマットがあるとのことです。
「むすんでひらいて」企画展という、もう一つの楽しみ
会のなかで、「むすんでひらいて」企画展の話も出ました。
あの誰もが知っている手遊び歌の名前を冠した企画展。まだ詳細はこれからですが、面白そうなコンテンツが盛りだくさんで、聞いているだけでわくわくしました。
手を「むすんで、ひらいて」。
それは、人と人がつながり、開かれていく動きそのものでもあります。HCBという発表の場とはまた違う角度から、保育の魅力に触れてもらえる入口になりそうです。
インスタ、はじめました
広報チームからは、Instagramの投稿を、ついに始めた報告をしました。ハイライトも作りました。
これまで記事という形で発信を積み重ねてきましたが、ここにきて、もっと多くの人の目に触れる入口ができて、発信がチーム全体のものになっていく気配を感じました。
同じ机を囲むことで、見えたこと
会議が終わって、教室を出るとき、ふと思いました。
オンラインでは、報告は共有できても、「迷い」はなかなか共有しづらい。きれいにまとまった言葉だけが、画面に並んでしまう。
でも今日は、同じ部屋で、机を囲んで話しました。誰かが言いよどんだとき、それを待つ時間も、同じ空間にいたからこそ生まれたものでした。
1月のキックオフで芽生えた直感が、論文チャレンジを経て理論になり、いま9月の会場の見取り図にまで降りてきている。初心から現在地まで、一本の線でつながっていることを、この教室で確かめられた気がします。
9月5日・6日は、もうそんなに遠くありません。会場の細部、ボランティア、ブースの中身、外部との連携——決めることは、まだたくさんあります。きっと、これからも「壁」にぶつかり続けるでしょう。
でも、初心に立ち返って現在地を確かめられた今日は、これから先の準備の、確かな足場になる気がします。
正解を急がず、でも手は止めず。
9月に向けて、私たちは少しずつ、形にしていきます。
レポート:保育みらいフォーラム学生実行委員会 中山こころ
第6回全体会:2026年6月20日(土)長野短期大学にて開催/長野放送(NBS)取材

