栄養士に聞く!子どもに教えておきたい基本の食事マナー4つ

食事の時間は、お腹を満たすだけでなく、家族や友人とのコミュニケーションを深める大切な機会でもあります。みんなで楽しく食材の話や、何気ないことを話しながら、日々の食事を楽しみたいですよね。

そこでぜひ押さえておきたいのが、子どもの食事マナーです。

マナーについては、「具体的にどのように教えたらよいのだろう?」とお悩みのパパママもいらっしゃると思います。

そこで今回は、学生ライターの小川が、栄養士の茅野先生に子どもの食事マナーの現状や、効果的な教え方のポイントについてインタビューしました!

この記事を通して、子どもたちに食事マナーを教えるヒントやアイディアを得られることを願っています。

みらいく早苗町栄養士
茅野ももこ先生
病院や社員食堂の栄養士として、6年間勤務し、昨年から保育園で栄養士をしています。
食事や食育を通して「食」の面から子ども達の成長をサポートしたいという想いで日々業務に取り組んでいます。

子どもの食事マナーとは?

小川

食事のマナーをどのように子どもに教えていけばよいのか、悩む親御さんの声をよく聞きます。そもそも、子どもに食事マナーを学ばせる意味とは何でしょうか?

ももこ先生

食事のマナーについて考える際、私たちは現代社会の多様性と複雑さを理解する必要があります。食事のマナーは、文化や個人の価値観によっても異なるため、一概には言えない難しいテーマです。

特に近年では、食物アレルギーを持つ人が増えていて、食事を共有する際にはその点を十分に配慮する必要があります。

今回は一般的な話をさせていただきますが、食事マナーは他者との関わりをスムーズにするための基本的なルールの1つです。例えば、友人や大人の方との食事の際、正しいマナーが身に付いていると、相手に失礼な行動を取らないようになります。

ももこ先生

また、マナーを守ることで、子ども自身が食事の時間をより楽しむことができるようになります。

小川

では、子どもたちに教えるべき基本的な食事マナーとは、具体的にはどんなものでしょうか?

ももこ先生

子どもに教えたい食事マナーとして、最も基本的なのは

・箸の持ち方や使い方

・口を閉じて食べる、食べ残さない、姿勢よく食べる

・「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶

などです。

こうした食事マナーを身に付けることで、子どもたちも気持ちよく食事ができ、また食事を作ってくれた人に対しての感謝の気持ちを持つことができるようになります。

子どもの食事マナーの現状

小川

それでは、一般的に保育園や幼稚園での子どもたちの食事マナーの様子はどうなっているのでしょうか?

ももこ先生

多くの子どもたちは、「いただきます」の挨拶や箸の持ち方などはしっかりと身に付けています。しかし、集団での食事に不慣れな子どもたちは、待つことの難しさや、自分のペースで食べることの大切さを学んでいる過程です。

小川

なるほど。それでは、保育園で日常的に目にする子どもの食事に関する行動や問題点はどのようなものがあるのでしょうか?

ももこ先生

主には、食べ物の選び方が挙げられます。

好き嫌いがはっきりしている子も多く、特定の食材を避けてしまうことがよくあります。また、集団での食事では、周りの子どもたちのペースに引っ張られて、早食いや遅食いをしてしまう子もいます。さらに、自分の席で落ち着いて食事をすることが難しい子もいます。

子どもに教えたい基本的な食事マナー4つ

小川

子どもたちに身に付けてもらいたい基本的な食事マナーについて教えて下さい。

ももこ先生

食事の場面は、単なる「食べる」という行為以上の意味を持っています。それは、社会的なルールやコミュニケーションの場としての役割も果たしているからです。そこで、特に子どもたちに教えたい基本的な食事マナーについて4つご紹介します。

箸の持ち方、使い方

正しい箸の持ち方は、食べるための基本です。適切な持ち方を身に付けることで、食事の場での見た目も美しくなります。箸を使う際には、食べ物を箸で指ささない、箸を立てて置かないなど、他の人に対して失礼にならないよう気をつけましょう。

口を閉じて食べる

口に物が入っている時には、口を閉じて音を立てないのがマナーとされています。くちゃくちゃと音を立てて食べることは、他の人に不快な印象を与えることがあるので注意が必要です。

全員そろって「いただきます」、「ごちそうさま」の挨拶

食事の際には、全員が揃ってから食事を始めるのが基本的なマナーとなります。そして、食事を始める前に「いただきます」と言い、食事が終わった後に「ごちそうさま」という挨拶は、食べ物や食事を作ってくれた人への感謝の気持ちを表現する重要なマナーです。

待って食べる、食べ残さない

自分が取った食べ物は、なるべく残さずに食べることが求められます。これにより、食べ物や料理を大切にする心を育てることができます。

ももこ先生

以上の4つのポイントは、子どもたちが食事の際に心掛けるべき基本的なマナーとなります。これらのマナーを日常的に実践することで、子どもたちは他者との関わりや社会的なルールを学ぶことができるでしょう。

小川

このように基本的な食事マナーを身に付けることは、子どもたちが他者と良好な関係を築く手助けとなりそうですね。

食事マナーを教える際のポイント

小川

では、子どもにどのように教えるのが効果的でしょうか?

ももこ先生

子どもたちは年齢や成長に応じて興味や理解度が異なります。

幼児期の間は、基本的な「箸の持ち方」を楽しく練習するゲームから始めるのがおすすめです。学童期になったら、「なぜそのマナーが必要なのか」を理解させるような具体的な話を取り入れるとよいでしょう。

子どもたちは遊びを通じて多くのことを学びます。例えば、食事のマナーに関するクイズや、正しい箸の持ち方を競うゲームなどを取り入れると、子どもたちが自然と興味を持ち、楽しみながらマナーを学ぶことができます。

ももこ先生

また、褒めることが、子どもの自己肯定感を高める上で非常に重要です。子どもが正しいマナーを実践したら、きちんと褒めてあげると、その行動を繰り返しやすくなります。

小川

最後に、食事の時間をどのように大切にすればよいでしょうか?

ももこ先生

食事の時間は、家族や友人とのコミュニケーションの場でもあります。まずは子どもと一緒に食事を楽しむ心を忘れずに、その中でマナーを実践することが重要です。

小川

貴重なお話をありがとうございました。実際に子どもたちに食事マナーを教える際のポイントや、食事の時間の大切さを再認識することができました。

まとめ

今回は、栄養士の茅野先生に子どもの食事マナーに関してお話を伺いました。

食事のマナーは実は多種多様で、文化や個人の価値観など、様々な要素が絡み合っているため、1つの正解があるわけではありません。特に、食物アレルギーを持っている方のことを考えると、食事の際には慎重にならなければなりません。

しかし、他者を不快にさせないことや、食材や作り手に感謝をするという基本の食事マナーは、子どもたちの社会性やコミュニケーション能力を育てる上で欠かせません。

食事マナーの効果的な教え方としては、幼児期には遊びを取り入れ、子どもを楽しませながら教えるのがおすすめです。学童期には、それをする理由や背景を伝えることで、さらにマナーへの理解が深まるでしょう。

子どもが正しい食事マナーを実践できた時は、積極的に褒めるよう心掛けましょう。何より、食事の時間を子どもと楽しむ気持ちが大切です。子どもがどんな場所でも、臆することなく食事の時間を楽しめるよう、サポートしてあげてくださいね!

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この記事を書いた人

小川愛海
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