「日本語もまだしっかり話せない子どもに、英語を教えて意味があるの?」
「英会話教室も英語教材も安くはないし、意味がないなら買うのをためらうな…」
「でももし意味があるなら、どんな教室や教材を選べばよいの?」
このような疑問にお答えします。
親自身が英語にコンプレックスがあったり、英語が苦手で苦労した経験があったりすると、「子どもには早いうちから英語に慣れ親しんでもらいたい!」と思うかもしれません。
ネットで調べると、「英語は3歳までが勝負」「6歳までには始めないとダメ」という意見がある一方で、「子どもの早期英語教育(小さい子どもの英語教育)は意味がない」など、様々な情報が飛び交っていて、何が本当で何が嘘なのかわからなくなりますよね。
そこで今回は、子どもの英語塾を展開するSUNNY BUNNY代表・羽織愛先生に子どもの早期英語教育についてお聞きしました。
この記事を読むと、次の3つがわかります。
- 小さな子どもに英語を習わせる意味があるかどうか
- 子どもに英語を好きになってもらう方法
- 英語の絵本や教材選びのコツ
子どもをバイリンガルにしたい、英語が話せるようになってもらいたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
羽織 愛 先生
日本生まれ日本育ち、両親も日本人という生粋の日本人。早期英語教育を受けず、中学校まで公立。帰国子女でもない。恩師との出会いで「本物の英語教育」に目覚める。
拓殖大学大学院言語教育研究科卒業。中学校・高等学校英語科教員免許状(専修)と、英語教育学修士(Master)の資格を持つ。バイリンガルの娘がいる。
目次
小さな子どもに英語や英会話を習わせるのは意味がない?
羽織さんこんにちは!
ゼロ高と提携する幼児教育プロジェクト「ゼロ インターナショナル プリスクール」が、2021年9月にスタートする記者会見を拝見しました!
こちらでは羽織さんが代表を務められていて、ますますご活躍ですね!
ありがとうございます。「英語教育の常識を、幼稚園から変える」をテーマに頑張っていきます!
そんな羽織さんにお聞きしたいのですが、
ネットで「英語教育」と調べると、「子どもの早期英語教育は意味がない」といったネガティブな意見を見かけます。
羽織さんはどうお考えですか?
はい、「意味がない」と捉える人もいて当然だと考えています。
例えば大人でも、「高校の時に学んだ数学は意味がない」という人もいれば、「数学を学んでよかった!」という人もいますよね。
なるほど!確かにその通りですね。
「仕事で数学を使っていないから学んでも意味がなかった」と考える人も、「数学の論理的な思考が日常で役に立っている」と考える人もいますね。
もちろん羽織さんは、小さな子どもに英語や英会話を習わせる意味はあると考えてらっしゃるのですよね?
はい、そうですね。
小さな子どもに英語を習わせるのは、やり方次第では大きな意味があると考えています。
せっかくお金と時間をかけて子どもに英語を習わせるのであれば、当然意味のあるものにしたいです。
そのために、気を付けることなどはありますか?
はい、2点あります。
1、 英語教育の目標を「子どもが英語を自分の言葉として認識すること」に設定する
2、 どの教室に通うか選ぶときに「早期英語教育のノウハウがある教室や団体」を選ぶ
1つ目の「子どもが英語を自分の言葉として認識すること」とは、単に英単語を覚えたかどうかではありません。子どもが英語で「自分の言いたいことが言える」「自分の好きなものが言える」など、自分の気持ちと直結した感覚をそのまま英語で伝えられるようになることを指しています。
「英語を“自分の言葉”にする」ということですね。
そのためには、2つ目の「早期英語教育のノウハウがある教室や団体を選ぶ」が重要になります。
早期英語教育のやり方が分かっている教室に通うことで、幼児期に大切な「話す」力を伸ばすことが出来ます。
自己肯定感を養いながら、英語を話す楽しさを教えてもらえるので、「英語教室に行きたい」気持ちが出やすくなります。
英語の勉強そのものが楽しくなるからですね。
なるほど!
「子どもが楽しむこと」は確かに大切ですね。
英語教育を楽しみながら取り組むことで、子どもが主体的に学ぶようになりますね。
また、上達することにより子どもの自己肯定感も高まりそうです。
小さいうちからそのような成功体験があると学校に通うようになってからの勉強も楽しく取り組めそうですね!
「子どもが英語を楽しむ」ためには「親が一緒に楽しむ」ことが大切
「子どもが英語を楽しむ」ために、家庭では何に気を付ければよいですか?
「お母さんが一緒に楽しむ」ことを心がけてください。
英語教育に熱心なあまり子どもを怒ってしまう、中には、「英語を聞きなさい」「話してみなさい」「なんて言ったか分かる?」というふうに、子どもを見張る監督のようになってしまう方がいらっしゃいます。
お母さんが怒ってしまうと、子どもにとって「英語の勉強とは怒られるものだ」と認識してしまい、楽しみながら学ぶことができません。
子どもにとって英語を「勉強」するのではなく「遊び」という感覚にしていくことが大切です。
遊びのような感覚で取り組んでいても、子どもはしっかりと話せるようになりますか?
もちろんです!
英語が楽しくなると、直ぐに目に見えて話せる単語が増えていきます。1〜2年後には、基本的な単語が200〜300語ほど言えるようになりますよ。
200〜300語は、大人からすると少ない量だと感じるかもしれませんが、「〇〇に行きたい」「〇〇を見たい」「今はやりたくない」などの気持ちを英語で言えるくらいになります。
皆さんもどうやって日本語を話せるようになったのか覚えていないのではないでしょうか。
それと一緒で、遊んでいる感覚で英語を覚えるため、子どもが気付いた時には英語を話せるようになっています。
一般的に、2歳ごろになると日本語を300語程度話すと言われています。英語で200〜300語話せるならば、日常的なコミュニケーションは取れるということですね!
子どもに英語を楽しみながら好きになってもらう2つの方法
子どもが英語を楽しむためには、英語を好きになってもらう必要があると思いますが、何かよい方法はありますか?
はい、英語を好きになってもらう方法を、2つご紹介しましょう!
1、お母さんが楽しんでいる状態で英語の絵本を読んであげる
2、お母さんも子どもも理解できる英語のテレビや音楽を一緒に楽しむ
英語の絵本を読む際は、一緒にワッハッハと笑ったり、抱っこして読んであげたり、子どもに愛情表現をしながら読んであげてください。
子どもは英語に興味がなくても、「抱っこが嬉しい」「一緒に笑えて楽しい」といった気持ちから、自然と英語の絵本を読むようになります。
嬉しい、楽しいと感じることは、子どもにとって最高のモチベーションになります。
また、家庭での英語教育はお母さんが楽しんでいることが大前提なので、自分の気持ちや時間にゆとりのある時など、やりやすいタイミングで大丈夫です。
なるほど、お母さん自身が楽しむことが大事なのですね。
英語の絵本や教材選びのコツはありますか?
「お母さん自身が好きだと思う絵本や教材」を選んでみてください。
お母さんが楽しんでいる様子を見ると、子どもは興味を持ちやすくなるからです。
親自身が「コレ好きだな。子どもにも合いそうだな」「自分の英語の勉強にもなりそう!」という思いで英語教材を選ぶとよいです。
また、英語教材はいきなり高額なものを選ぶよりも、絵本の読み聞かせやアニメから始めるのがおすすめです。子どもは成長に合わせて趣味や好みが変わるものですからね。
ぜひ、親子で一緒に好きなものに触れながら、英語教育を楽しんでください。
まとめ
ここまで、子どもの英語塾を展開するSUNNYBUNNY代表・羽織愛先生に、子どもの早期英語教育についてのインタビューをお伝えしました。
改めてまとめると、以下の通りです。
・ 子どもの早期英語教育には、子どもが英語を遊び感覚で学べる教室や団体を選ぶこと
・ 子どもに英語を好きになってもらうためには、まず親(特にお母さん)が英語を楽しむこと
・ 親が好きな英語の絵本やアニメを子どもと一緒に楽しむこと
子どもの早期英語教育は、子どもが楽しみながら英語に触れられるよう心がけることが大切です。
また、高い英語教材を買うよりも、お母さん自身が楽しめたり興味を持てたりする絵本やアニメを選ぶことが重要ともお聞きしました。
ここでお伝えしたことを、ぜひお子さんの英語教育に役立ててみてください。
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