どんぐり遊びを楽しもう!ねらいや効果を現役保育士さんに聞いてみました【どんぐりおもちゃの作り方あり】

辺りを見渡すとすっかり秋めき、子どもたちがたびたび“どんぐり”を拾ってくる季節となりました。つやつやと光るかわいいどんぐりは、子どもたちにとって、とても魅力的な遊び道具です。公園など身近な場所で手に入るのも嬉しいですよね。

しかし、親御さんとしては、こんな心配事をお持ちではないですか?

「子どもが大量のどんぐりを持ち帰ってきたけど、虫がいそうで怖い・・・」

「どんぐりを使って家で工作させてみたいけど、何か気をつけることはあるのかな?」

今回は、保育園で行っているどんぐりを使った遊び方や、家庭でどんぐり遊びをする時の注意点について、保育士のちか先生にお話を伺いました!

ちか先生
中野みらいく保育園 副主任
ちか先生
県外の保育園で勤務した後長野に戻ってきました。みらいくに入職し4年目となります。子どもたちの「やってみたい!」という思いを大切に、なんでも一緒に取り組み、楽しみながら保育をしています!

どんぐり遊びのねらいとは?

yamada
山田

保育園で行っているどんぐり遊びのねらいについて教えてください。

ちか先生
ちか先生

まず、どんぐりを使った遊びには、“身近な自然物に親しむ”というねらいがあります。

どんぐりの大きさについて、「大きい」「小さい」「丸い」など、様々な形に気づいたり、皮を剥くとさらに実が入っていることを知ったりと、自然物とじっくり向き合って遊ぶ中で、新しい発見をしたり、創造性を高めたりすることができます。

また、“自分が拾った”どんぐりで何かを作り上げるという経験は、子どもたちにとって特別な喜びとなり、達成感にも繋がります。

保育士としても、子どもたちには秋ならではの自然物を使ってもらい、普段とは違った遊びを通じて、「楽しい!」「面白い!」と感じてほしいと思っています。

yamada
山田

よく子どもたちが楽しそうにどんぐりを拾っているのを見かけますが、子どもはなぜどんぐりに興味を持つのでしょうか?

ちか先生
ちか先生

1歳頃になると、自分で見つけたどんなものでも拾い上げ、自分が持つ宝物として大切にする「所有欲」というものが芽生えます。

秋になると地面いっぱいに落ちている大小さまざまでかわいらしい形をしたどんぐりは、子どもたちにとってはとても魅力的で、まるで宝物を見つけたような気持ちになるようです。保育園の子どもたちも、日々両手いっぱいにどんぐりを拾っていますよ。

どんぐりで遊ぶ時に注意すべきこと

yamada
山田

家庭でどんぐりを使った遊びをする際、何か気をつけた方がよいことはありますか?

ちか先生
ちか先生

1番に気をつけたいのは「誤飲」です。口に入れて飲み込んでしまわないように、必ず子どもの側で見守るようにしましょう。

また、どんぐりは放っておくと中からゾウムシの幼虫が出てきます。遊ぶ前に熱湯または冷凍で処理をしておくと安心して遊べます。

どんぐりの前処理をしてみよう!

ちか先生
ちか先生

どんぐりの中には虫がいることもあります。使う前にきちんと前処理をして、子どもが安心して遊べるようにしておきましょう。手順は、下記の通りです。

冷凍庫で1〜2週間ほど凍らせても同じ効果を得られるようです。

冷凍であれば子どもたちが自分で処理できる方法として覚えてもらうのもよいかもしれません。

保育園で作っているオススメのどんぐりおもちゃをご紹介!

どんぐりマラカス

yamada
山田

家で簡単に作ることができるオススメのどんぐりおもちゃを教えてください!

ちか先生
ちか先生

手軽に作れるオススメは、「どんぐりマラカス」です。

プラコップやペットボトルの中に拾ったどんぐりを入れ、蓋をするだけ!振ってみるとカラカラと楽しい音がします。

どんぐりの他にも、お家にある使わないビーズやボタンを追加して入れてみても面白いですね。入れるものの重さによって音が変わるのが楽しめますし、中身が見えるので、音だけでなくどんぐりやカラフルなビーズたちが動く様子を見て遊べます。

親御さんと一緒に作るという過程も、子どもにとってはワクワクする時間になると思いますよ。

ちか先生
ちか先生

「どんぐりマラカス」は0歳からでも楽しめるおもちゃですが、中身が出てしまうと誤飲に繋がり危険なので、テープやボンドなどでしっかり蓋をしましょう

どんぐりのクリスマスリース

ちか先生
ちか先生

「どんぐりのクリスマスリース」作りなどもおすすめです。

お散歩の時に拾える木や蔦、100均一ショップで購入できる丸いボンボン飾りなどを組み合わせて、自由にデザインして作ってみましょう。

もちろん、お外でどんぐりを拾ったら、そのまま遊ぶこともできます。葉っぱをお皿に見立て、その上にどんぐりを乗せて“ごはん”を作ったり、お買い物ごっこの中でどんぐりを“お金”に見立てて渡しあったり・・・。子どもの発想は無限大ですので、おままごとの材料にはぴったりです。

ちか先生
ちか先生

他にも、お山やすべり台の上から転がしてみて、どんぐりがころころ動く様子を見るのも楽しいですよ!

まとめ

今回は、どんぐりで遊ぶねらいや注意点について、保育士のちか先生にお話を伺いました。

季節の自然物に触れ、感性や創造性を高めることができるどんぐり遊びは、子どもの成長にとって良い影響を与えてくれます。

ただし、どんぐりは誤飲しやすい大きさなので、子どもがどんぐり遊びをしている時は、大人が近くで見ているようにしましょう。また、どんぐりの中に虫がいることがあるので、家でどんぐり遊びをする際には、熱湯か冷凍でしっかりと前処理を行うようにしましょう。冷凍であれば危険が少ないので、子どもに処理の仕方を覚えてもらうのもよいですね。

こちらの記事でご紹介した「どんぐりマラカス」「どんぐりのクリスマスリース」作りも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。かわいらしいどんぐりを使って、子どもと一緒に素敵な秋の思い出を作りましょう!

\こちらの記事もおすすめです/

この記事を書いた人

yamada
山田怜奈
長野県立大学グローバルマネジメント学科2年の学生ライターです。こどもについてもっと知っていきたいです!

あなたの「おうち育児」を応援します!
↓みらいネット オンライン保育園はこちら↓

入園前のお子さんと一緒に、保育園の様子をのぞいてみませんか?子育てのお悩みに、保育士や看護師などの専門家が答えます!

この記事は役に立ちましたか?